はじめての料理
「今日はこれを食べてみよう」
お鍋に水をはりニジとブカ、ダイネを細かく切り、コトコトやわらかくなるまで煮る。
「もういい加減お風呂に入りたいんだけど…」
汚いといわれてもしょうがないが昨日水に濡れた際にさっと拭いた以外身体をきれいにする術がなく、また拭くタオルもなくニの足を踏んでしまっていたのだ。疲れすぎててそこまで考えられなかったともいえるが…
「予備のシーツをタオル代わりにするしかないか…」
ありがたいことにニ階の布団にもしっかりシーツがかかっておりそちらを上手に利用すれば乾かなかったときにも大丈夫だろう。
「こんな大きいと洗うの大変だから…三等分に切ってフェイスタオルを一か所から4枚ぐらいとれるかな?後の残り2/3を半分に切ればバスタオルにはちょっと小さいけど洗うのも楽なサイズになるかな?」
びりびりとシーツを引き裂く。
そんな明の鼻に野菜が煮える優しい匂いがただよってきてお腹が鳴った。
「できた!!」
やや色見がついたスープの中を小さく刻んだ野菜が踊っている。
「まずはご飯にしよう」
乾パンを添えスープを一口
「おいしい~」
野菜の中の甘みがスープに溶け出ていて優しい甘みが口に広がる。
「調味料がないからちょっと物足りないけど自然のおいしさを感じられて幸せ~」
今日も身体を拭くだけにとどめて早々に横になる明であった。




