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最強の兄弟  作者: 優木貴宏
学院3年生 模擬戦団体編
747/755

模擬戦後 通達

「姿はお互いに見えませんが声だけは通りますので。」

キャンディの背後から小さな火が漂いながら前に出てくる。

その小さな火からフレアの声が聞こえてくる。


「キャンディには全てを伝えていませんので私が直接話した方が色々と伝わると思ってキャンディの背後に忍ばせて置きました。」

フレアは理由の説明に自分から話す事が必要だと考えてキャンディに通信用の魔法を仕込んでいたと話す。


「いつの間に...そういえば伝言を聞いた後の火がいつの間にか何処かに消えていたと思ったがそういう訳なのね。」

キャンディは自分に仕掛けられていた事に気がついていなかったので少しイラッとしてみせる。


「それでお前のメリットは結局なんなんだ?」

カナメは2人の会話を遮ってフレアに尋ねる。


「その事ですが、これを話した事で貴方達は放って置く訳にはいかなくなったでしょう?本来であれば私の傷が癒えてから対処したいのですがそれを待っていたら完全に封印が解かれてしまいます。そうなったら私でも何とかできるか分からなくなるので今のうちに貴方達に対処してもらおうと思いましてね。私達魔族としても何とかしたいのですがそれができる者が近くにいないのでこちらが対応しようとしたら間に合いそうにないのですよ。」

フレアは自分が対処するには傷が癒えていないので無理だと話をして魔物の封印が完全に解かれる前に通い場の人間に対処してもらう事が目的だと伝える。


「なるほどな...確かにそれを放っておいたらこの都市に大きな被害が出るだろうから俺たちが動くしかないって訳だな。そのままこの都市が滅ぼされてしまったらお前達魔族にも影響が出るからその前に倒して貰うのが目的か。」

カナメはフレアの話を聞いて魔族側のメリットを理解する。


「分かって頂けたなら動いていただけますね?」

フレアはカナメが対処に出てくれるのか確認する。


「あぁ、何とかするしかないだろう。丁度A級の奴らも戻ってくる頃だ。全勢力で何とか対処するべきだろう...」

フレアの言葉を全て信じる訳では無いが意味無くこんな話をする訳がないと考えて対処するメンバーを思い浮かべて対処すると返事をした。


「それなら一つだけ私からも約束をしよう。信じてもらえるか分からないがあの兄弟も対処に出てもらうのだろうから対処に動いたメンバーが帰ってくるまで私が動かないことを約束するよ。」

フレアは本当に守るつもりがあるのか分からないがノアオとクロノが帰ってくるまで自分は動かないと話す。

その言葉を残して通信用の火は消えていった。

どこまで信用できるか分からないがそれでも出来る事をやるしかないとカナメはミアナに指示を出して通い場内に通達を出す。


次回から迷宮探索編です。

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