模擬戦後 悔しさ
―――騎士学院の裏庭―――
ノアオは家族と別れて1人で騎士学院の裏庭で夜空を見上げていた。
相手がクロノでも負けるのは相当悔しかったのか気持ちの整理が追いつかず何も考えないようにして夜の風を浴びていた。
「あれ、こんなところにいたんですね。今日の主役が1人で何してるんですか?」
見た事のない人物がノアオに話しかけてくる。
「主役か...悔しいけど俺はクロノに負けたんだ。主役なんてとても言えないさ。」
知らない相手でも自分の今の心境を伝えるノアオ。
「そんなことないですよ、以前に弟さんを魔法学院の物陰で休んでいるところを見かけた事ありましたけどあの時より遥かに魔力は増えてましたから弟さん相手にあそこまで戦えたこと自体が凄いですよ。」
その人物はクロノの事を見たことあるようでその時より遥かに強くなっているクロノ相手なら仕方ないと話す。
「そう言うってことはあんたも魔力が見えるんだな、ここにいるってことは騎士学院の生徒なんだろ?優秀なんだな。」
ノアオはその人物が魔力が見える存在だと分かって褒めてみせる。
「えへへ、そうですか?ノアオさんに褒められるなんて嬉しいですね。そう言えば自己紹介が遅れました。私はミーファって言います。学院の1年生で年齢はノアオさんの1つ下です。」
褒められて照れる様子を見せながら自己紹介をするミーファ。
「って事はまだ若いのに女性で学院に入ってくるなんて尚の事優秀なんだな。今年はアマトがいたから出場は難しかったかもしれないけど3年後は期待できそうだ。」
ノアオはミーファの年齢を聞いてその若さで入学しているのなら優秀だと考えて次回の模擬戦は期待できそうだと話す。
「まさか!?私が彼に負ける訳ないじゃないですか。ノアオさん見たく自分の実力を隠して話してただけですよ。」
ミーファはアマトより弱いと思われたのが不服だったのか真剣な表情で自分が強いと話すミーファ。
「へぇ、その雰囲気は確かに只者じゃなさそうだな。今日は皆騒いで修練場は誰もいないだろうし負けて悔しくて発散したい気分なんだ。少し付き合ってくれるか?」
ノアオはミーファから強者の雰囲気を感じ取って手合わせをお願いする。
「良いんですか?ノアオさんと戦えるなんて嬉しいです。私はこう見えて負けず嫌いなのでやるからには勝つつもりですからね。」
ミーファはノアオと戦えることを嬉しく思いながらも負ける気はないと強気で応える。
自分の実力を知ってそんな風に言えるなんて楽しめそうだと笑顔を見せるノアオ。
ミーファはep460でちょっと出てきてた女の子です




