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最強の兄弟  作者: 優木貴宏
学院3年生 模擬戦団体編
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模擬戦後 デートの約束

「...そんな顔をしている理由はそれですか。アルナさんが悩んでいるならきっとそれだと思ってました。」

クロノはアルナに向かって真剣な顔をしながら予想していたと話す。


「そっか、思ったより驚いてないのはそれが理由なのね。」

アルナはクロノに顔を近づけてじっと見つめる。

その目を逸らすことなく見つめ返すクロノ。


「ねぇクロノ、貴方は私が離れちゃったら寂しい?」

アルナはクロノの目をじっと見つめながら質問する。


「今更何を言ってるんですか...寂しいに決まってますよ。」

そんな事は当然のように寂しいと答えるクロノ。


「そっか、えへへ。嬉しいな。」

素直に喜んで見せるアルナ。


「いつ戻るんですか?」

クロノはアルナに隣国に戻る日を確認する。


「学校には言ってるんだけど次の休みだから明日の夜には馬車に乗って戻るんだ。」

アルナは自分が隣国に戻る日がもう明日に迫っていると伝える。


「明日...それならアルナさん。準備がどこまでできてるか分かりませんけど明日時間を貰えませんか?デートしましょう。」

クロノはアルナが帰る前にデートに誘う。


「クロノからそんな風に言ってくれるなんて嬉しいな。いいよ、準備はほとんど終わってるからこの後戻ればもう明日は出るだけくらいには準備出来てるよ。」

アルナはクロノの前でいつもの歳上の言葉遣いではなく可愛い1人の女の子としての言葉遣いをしてクロノのデートの誘いにOKする。


「ギリギリまで言えなくてごめん。クロノと離れるのは私としても寂しいから早めに言っちゃうと心が揺らいじゃいそうだと思って言えなかったんだ。私はクロノの事が大好きだけど家族の事も大好きだから私が戻ることで家族の為になるならそれを選ぶんだ。」

アルナは椅子から立ち上がってクロノに背を向けて泣きそうな声でクロノと離れるのは寂しいけど家族のために戻る選択をしたと話す。


「アルナさんは優しい人ですからそう思っても仕方ないです。そんなアルナさんだから好きになったんですから。」

クロノは背を向けているアルナを後ろから抱きしめる。


「ありがとう、もう少しだけ抱きしめててくれないかな。」

アルナはクロノの温もりを確かに感じて心を落ち着けていた。


「もう大丈夫、ありがとう。それじゃ私が伝えたかったのはそれだけだし明日デートにも誘って貰えたから時間はまだあるから今日はこのくらいにして部屋に戻るね。」

アルナは泣きそうな顔を必死に取り繕ってぎこちない笑顔を向ける。


「はい、また明日。」

クロノはゆっくり手を振りながら戻っていくアルナを見つめていた。

アルナがあんな態度を見せる理由について隣国とこの国の関係性が怪しくなっている為、戦争なんてことになってしまったらもう二度と会えないかもしれないと想定していたクロノは明日のデートを精一杯楽しんで貰おうとどこに行くか考える。

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