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最強の兄弟  作者: 優木貴宏
学院3年生 模擬戦団体編
733/739

団体戦5番手 細く弱く

「どうですか?やる前でも想像できていたでしょうがやってみると尚更難しさが分かりますよね?」

カリスは苦戦しているクロノに試してみた感想を聞く。


「想像以上に難しいです。先程カリスさんが作ったものと同じレベルのものを作ってますけど集中しててもできる気がしません。確認ですけどこれはどの程度が魔力探知にかからないレベルなんですか?」

何度も試しながらクロノはどの程度まで魔力を抑えなければいけないのかカリスに確認する。


「そうですね、8%以下ですね。戦う相手によっては10%以下でも感知されないかもしれませんが私を相手にして8%でフレア相手なら5%以下ですね。フレアより魔力の高い魔族なら3%以下にする必要があります。」

カリスはゆっくりとクロノに探知出来ない魔力でもう一度魔法陣を描いてみせる。


「8%...そうしないとダメなんですね。今の僕なら出来て15%くらいの所がギリギリですね。今は時間が足りないですけどせめて10%以下にはしたいです。」

クロノは集中して細い魔力で魔法陣を描いてみせる。

高い魔力で描くことは消耗が激しいが低い魔力で描くには魔力を途切れさせない事に意識を持っていかれついつい魔力を多めに出してしまい集中力という名の精神力が疲弊していく。

これによって魔法の変換や無詠唱での魔法の発動に必要な精神力が足りなくなり魔力が残っていても魔法を放てなくなってしまう。

クロノは高い魔力の出力はずっとずっと訓練しており魔力変換を阻害する杖を使った特訓でも魔力を効率よく使うことは行っていたが弱い魔力をギリギリまで抑えて使う魔法はやったことがなかった。

それにより今まで以上に今回の特訓は疲弊していた。


「いい所まで来ていますね、この時間で11%の出力まで抑えられるようになるとは流石です。」

カリスは時折助言をしていたがそれでも1日程度の特訓で開始時より弱い魔力で魔法陣が描けるようになったのはクロノの才能が故にと感じていた。


「恐らくですけど10%まではこのままいけると思ってます。でもそこから先は何かきっかけが無いと越えられないと思ってます。これでフレアを相手にするのは厳しいでしょうけどできる限りの事はやって見せます。」

クロノはまだ実力が足りていないと理解はしているが今できるレベルでフレアとの戦いに望む決意をする。

その言葉を聞いてこの先まだまだ強くなる余地を残しているクロノを易々とフレアの相手をさせて死なせる訳にはいかないとカリスは決意を固める。

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