団体戦5番手 魔法陣
―――クロノの特訓―――
「フレアは近遠どちらも戦えますが主なのは遠距離の魔法です。つまり君達が兄弟で戦ったとしても魔法使いであるクロノが頑張らないとどうあっても勝利には近づけないと言うことです。」
カリスは特訓前にクロノがノアオ以上に強くなることがフレアに勝つためには必要だと伝える。
「分かっています、この先アリスさんのような近距離が得意な魔族が現れるでしょうからそれは兄さんに任せます。僕はフレアに勝つために出来ることをします。」
クロノは真剣な表情をして決意を伝える。
「その思いがあるなら大丈夫、それでは今の君が覚える必要のある事を教えるがそれはは魔法陣だ。」
カリスはクロノの覚悟を聞いて空中に魔法陣を描いて小さな魔法を放つ。
「魔法陣ですか?それなら無詠唱ができる時点で特に問題なくできると思いますけど...」
クロノはカリスと同じような魔法陣を空中に描いて小さな魔法を放つ。
「もちろんこれくらいはできて当然です。無詠唱ができてる時点で魔法陣の省略ができていることはわかっていますから。それを分かっているからこそ魔法陣の重要性を伝えているんですよ。」
カリスが指を鳴らすと黒い小さな玉が地面に落ちてその場所から大きな魔法陣が広がってクロノを取り囲む。
「これは?うっっ!?」
クロノはカリスの発動した魔法陣で魔力が奪われてしまいふらつく。
「この魔法陣は相手の魔力を奪うものですがそもそも地面に魔法陣を描いていたことすら気がついていなかったですよね?」
カリスはクロノに魔法神について説明しながらもから集めた魔力を風の玉にして自らの頭上に固定する。
「確かに魔法陣がいつから描かれていたのか分かりませんでした。最後の玉で魔法陣を発動させるにせよ魔法陣の中で4、5箇所は必ず魔力を留めて置く必要があるのでどうやったのか全然分かってません。」
魔力が奪われた状況で足元がふらつきながらもカリスの質問に答えるクロノ。
「その魔力を留める事さえも最後の魔法の循環で行っているのです。私がやったことは誰にも気が付かれないほどの薄い魔力で事前に大型の魔法陣を描いただけです。そしてこれがどれほど難しいことなのか君なら多くを語らなくても分かるはずです。」
カリスは魔法陣にほぼ魔力を込めずに絵だけ描いて置いたとクロノに伝える。
試しにクロノはカリスのように微細な魔力で魔法陣を描こうとするも込める魔力の強弱が繊細すぎて魔力反応に気が付かれるか魔法陣を描いている途中で途切れて消えてしまうかのどちらかになっていた。




