Episode3 再びの出会い…
「う~ん…やっと学校の一日が終わったぜ~」
その日のホームルームが終わった後、俺は背伸びをしながら疲れを出すかの様に大欠伸をして机に突っ伏した…
そんな俺に、鞄を持った洋介が近づいて語りかける。
「お疲れ、伸。今日はサッカー部に寄って行く?」
だが、そんな言葉に俺は首を振る…
「いや、今日はそのまま帰るよ…。何か疲れちまったし…」
俺がそう言うと、洋介は少し残念そうにしたが、やがて微笑んで…
「そ?じゃあ、俺は部活が有るから先に行くね。気をつけて帰ってね」
と手を振った。
「おう。また、明日な」
俺も手で合図を送りながら、これからサッカーの猛練習をするであろう友人を見送った…
だが、友人を見送った後…皆がそれぞれの目的地へと目指す為に出ていった教室はシーンと静まり返って俺はただ一人で、ぼんやりと頬杖をつく…
さっき、真っすぐ家に帰ると洋介に言ったが、正直な所…何故か家に帰りたいと思わない…
だが、このまま教室にいてもしょうがない…
俺は重い腰を上げて鞄を持ち教室を出た…
外にいる生徒達の声が響いて、ここまで伝わってくる…
洋介は今頃汗をかきながら練習をしているのだろうか…
ちょっと覗いてやろうかと廊下の窓から見えるグラウンドを見た。
予想通り…グラウンドでは、さっき別れたばかりの洋介が楽しそうに笑ってボールを蹴っているのが廊下の窓から見える…
「あ…」
だが、その時俺は見てしまっていた…
洋介のあの笑顔に隠された嘘の笑顔…
本当に楽しんでやっている人の笑顔ではないのだと感づいている俺がいる…
「………」
俺は、少し胸が締め付けられる様な気持ちになってしまった…
「あいつ…まだ、あの事を気にしてんのか…」
まったく…お前の所為じゃないのに…
そう思った俺は左足を手で触る…
ズキッと痛んだ様な気がした…。
「もしかしたら…こういうのをファントムペインって言うのか…?」
俺は無意識に呟いて、ある日の事を思い出して笑ったが、ふと…サァーと風が流れて行く音に不思議さを持った…
その時だった…
「あの…もしかして…サッカーが、お好きなんですか?」
俺がその声に気づいて振り向いた時…そこには、優しい笑顔を俺に向けた彼女がいて…
車椅子に乗った小さなその姿は…
そこにいたのは、紛れも無い…
『円道ひかる』…その人だった…
サァ―と風が吹く…
俺は、ここにいるはずの無い『彼女』を見て気が動転してしまっていたのか…はたまた嬉しさで固まってしまったのか…
何も言葉が出てこなかった…
こんにちは(゜▽゜)/わんこです!
今回は、短いですが第3話を投稿させて頂きました( ̄∀ ̄)
皆様に読んで頂けると嬉しいです(o^∀^o)
それでは!
See you next time o(`▽´)o




