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ゴブリンキングの休憩  その19

さて。

ゴブリン城と第二ゴブリン城で宴を行った。


隣にいるものと肩を組み酒を飲む。

そんな情景を見ながら・・・わしは胸が痛かった。

わしがいるのはゴブリン城だ。


ゴブリンジェネラルがそばに来て

『ゴブリンキング。』

『ああ、判ってる。今、オークキングと戦ったら・・・この半分は死ぬな。』

周りの酒を酌み交わすやつらを見ながらゴブリンジェネラルが

『我は、そのものたちを護りたいと思っている。』

『わしは間違っているか?』

『いや・・・いずれ戦わなければならない相手。早いか遅いか・・・』


静かに火のはぜる音を聴きながらしばらくゴブリンジェネラルと話し合った。

楽しそうに酒を酌み交わすあいつらも互いのことを心に刻んでいるのだろうか?

明日隣にいたものがいなくなる・・・


どうなんだろうか?


朝が来るまで飲み明かした・・・・


オークキングと戦うことをリザードマンキング・オーガクィーンのビシュヌ・トロールの赤髭・そしてハクには教えていない。

いずれ判ってしまうことだと思うが。




次の日

メアリーが走り回りながら指示を飛ばしている。

『はーい!武器とか防具とか装備関連もグールさんに渡して~!!

グールさんの前に一列で並んでね~

ほらそこ割り込まない!!

だから列を乱さない!!!(怒』


などとやっていた。


そうしたら砦橋のほうから伝令が・・・

『オーガクィーン様が・・・大軍を連れてここに来ようとしています。今は扉を閉めていますが・・・』


あちゃ~?攻めて来ちゃったか?


とか思ったんだが・・・ゴブリンライダー隊の一人に声をかけて乗せてもらって急行する事になった。


ひょっこり砦橋の大門の上から覗いたらいるいる。

オーガクィーンのビシュヌを先頭に鬼人やオーガがひしめいてる。

ビシュヌはわしに気がついたらしい軽くわしに向かって手を振った

『おぬし、オークキングと戦うのであろう?わらわ等は参加させぬのか?このままならば、ここで暴れてやろうかと思っていたところだったぞ。』


あ~の~物騒なんですけどあの女。


わしはため息をつきながら大門を開けさせた・・・作戦がちょっと変わってしまうなぁ~


なぜ?わらわに声をかけなかったと怒るビシュヌとその率いる軍を引き連れて、ゴブリン城に戻ると・・・


なぜか?ハクが

『おや?ゴブリンキング様。どちらにいかれてたんです?』とやけに軽装なハク


同じような格好をした。一角牙狼族以下の面々。

一斉にわしに向かって跪いた。


馬鹿ヤロウ・・・

わしがいなくなってもここをお前達が護ってくれるだろうと・・・いろいろあるかもだけどと思ってはいるが・・・・お前達にまで何かあったらどうするんだ。


『死ぬぞ!!』とわしはちょっと鼻声になってしまったがそう言った。


『『『『『『もとより!!』』』』』ハクとそれに引き連れられたつわもの達が一斉に唱和した。



『くだらん。いまさらだ。』長い髪を手ですきたなびかせながらビシュヌ。


『わぁ~!!やっぱりきちゃった。』とビシュヌを見上げながらメアリー

『にいさまも戦うの?』とシロ


『ああ、当然だ。』とハク


前かがみになりビシュヌが

『またぞろの作戦とやらがあるのかえ?』とぞっとするほどの微笑でメアリーに語りかけた。


『ええ!もちろん!!!』

なんだろ?この自信・・・毎回行き当たりばったりに見えるんだけどな~


第二ゴブリン城にいた連中もこちらに向かっている。


いろいろ準備に時間がかかるなぁ~


その中にリザードマンキングとその御一行・・・・おい!!


『なかなかお声がかからないので心配で見に来ましたぞ?』としれって言ったぞこいつ。


ゴブリン城の城下には今物凄い人数がひしめいている・・・・

『は~い、ならんで~!!ならんで~!!ほらそこ!!!』とメアリーの声がひびいいている。


そこへ。

影を引きずって空をやってくる。

空飛ぶ商店街。


来た来た。


一斉に乗り込みだす兵・・・ほらさ~買い物だよ一斉買い物!


武器ももって無い軽装だし。


ってことでどかどかの乗り込む。


オーガやゴブリンジェネラルやガークは体が大きいので外縁部の箱舟の船着場に落ち着き始める。


やっと落ち着いて

座るビシュヌに


『おい!もう少し端に寄れ。』と巨体が声をかけた。

ビシュヌは顔をあげ。

『遅かったのう。赤髭。』


ニカッっと笑う赤髭がズシーンとビシュヌの隣に座った。

『ゴブリンキングの奴。冷たい奴だ。こんな面白いことを独り占めにする気だったな。』と言ってガハハ笑いをした。


あ~も~好きにしてくれ~っと、わしは頭を抱えた。


大勢が乗り込んで人口密度が上がった。

空飛ぶ商店街が再び移動を開始した。



飛行石の前マツハは、飛行石の調整をしながら

『・・・・・重くて・・・・調整・・・大変・・・でも・・・・・楽しい。』とクスリと笑った。

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