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ゴブリンキングの鳴動  その19

わしはなぜか人族の領主のいる城でぼ~っと鼻糞をほじっている。


ダニーの妄想にポーやメアリーが乗っかって、マツハが補強したことが発端で・・・・


『オークキングのせいで一部海上と陸上の物の流通が止まっちゃってるんですよね~。空とかどう?なんですかね~この飛空船じゃなくてセント・クロス・クラウンの時の魔神が使ってた箱舟見たいな物で・・・』とダニーがクロイツのお茶の時間に妄想してつぶやいた。

『いいですね~でも、箱舟を大量につめる大きいモノがあるほうがいいですね。』とメアリー

『空飛ぶ町とか?』とポー

『そういうので空の流通取れたら儲かりますね~』とダニー

『でも、そんなの造るのにいくらかかるか?』メアリー

『ですね~他の国から協力していただくとして・・・一時的にここの国庫から前借しとして・・・・ダニーさんの商才なら数年で完済でしょ~』とポーがアーカイブを多量に展開しながら


『『どれどれ?』』っと覗くメアリーとダニー


『こんな形のデザインでどうでしょうか?』とアーカイブで立体像を見せるポー


『『いいね~♪』』


『でも、こんなの本当につくれるの?』とメアリー


『魔晶石・・・大きいの・・・見つかれば・・・・』


『ん?』

『なに?』

『あ~・・・ん?』


『赤髭・・・さん・・・・掘ってる・・・使える・・・みつかる』


『でもそんな大きいのが見つかりますか?私の計算ではこのぐらいの・・・・』とポーはアーカイブで立体の実物大の飛空石の映像を見せている。

高さ3メーテはあるそれ。


『大きさ・・・つよさ・・・別・・・補強・・・飛ぶ・・・方法・・・いろいろ』


『え?大きさとじゃないの?』と、メアリー


『大きさ・・・ある程度・・・必要』


『なんにしても、魔法や符での補助とかしても、これに近い大きさのものが必要か~』とメアリー


『ん・・・いらない・・・合成』


『え?』とメアリー

『それにはイカほど?』と人差し指と親指で丸を作ったダニーが叫ぶようにいった


『あ~ホントだありますね~』とポー


なぜか、4人は目を合わせてニンマリした。



で、わしは飛空船にのってあちこちに行くわけだが。

わしにはこいつらが何言ってるかわからん。


関税だとか。

規制商品とか。

軍事関係とか。


おまかせだ。


ぼ~。



もう10ぐらいいろんな国回ったよね?

なかなか話し聴いてもらえないね~



『魔法王国いこう』とイライラしながらメアリーが言った


ですね~と負けず劣らずイライラしてるダニーとポー


『怒る・・・いけない・・・でも・・・怒る』


マツハもイライラしてるんだな~ぜんぜんそうは見えないんだけど。


魔法王国ソーマの王様は英断を下してくれたようだ。

好々爺のような顔で若い4人のはしゃぎようを眺めていたが・・・


『次はドワウォース帝国』


『でも、あの王様見た目と違って・・・』とメアリー

『ですね~』とポー


ん?いい人だっただろ?あれ?


『何処も海千山千ですよ~気をつけないとやられちゃいますよ。今回もちょっと危なかったわけですし~』とダニー


『うちは・・・王様・・・バ・・・・・・・・・・お人よし』


バ?

なんですか?


ドワウォース帝国のギムリード王はあらましを受け入れてくれた。

ある一つの条件を出したけど。


それはこっちにとって願ったりかなったりだったらしく、了承する。

空飛ぶ町を作っても運用できる技術者が少ないもしくはいないってのが問題だったわけで。



退役軍人の再就職の場として提供して欲しい。

ドワーフたちは魔法武器の整備や金属の加工修理などが得意だ。

兵士としての強さも相当だ。


退役だといってもそれなりのレベル。


まぁ、空飛ぶ船やうちの情勢とかいろいろ知りたいんだろうな~っと、ちょっと思ったり。

いい話なんて裏があるよ。


といいつつ。


うまくいったらしい。




セント・クロス・クラウンの王様は簡単に了承してくれた。



とりあえず、3国か~


と・・・・わしも行きたいところが出来た。

というか思いついた。



ロンゴロンゴアナ。

北の国


ライカン族とフォモール族の国

フォモールはさらに海を越え北のほうにある巨人の王国から遥か昔人間の国に責めてきた者たちの末裔といわれる者たちの一つ。

見た目はミノタウロスのようだが頭がヤギで、背は3メーテから5メーテまでいろいろ。


男のフォモールは立派な角が生えたオスヤギの顔で巨漢が多い・・・マッチョとかフトッチョとか痩せすぎとかいろいろだけどね。


女は角がないでも、大柄の奴に怒鳴られてスゴスゴ逃げてる男のフォモールを見る。

何処も同じなのか?

ちなみに、胸は人と同じで2つだった。

4つぐらいあるのかと思ったんだがな?


ライカン族は人の姿と獣の姿を行き来する魔物だ。

今は人の姿をしているものが多いが、あちこちで喧嘩してるの見ると半獣状態か獣状態でやり合っていた。

片腕や足が飛んでいるのが見えるが、喧嘩をやめる様子がない。

もともと再生力の強い彼らの喧嘩は派手になるのだ。


そんな住民の住むこの国だが国自体は豊かだ。

山から取れる木や木の実。

農耕も牧畜もさかんだ。

山の鉱山から取れる金銀や水晶などもある。


だが、冬場は雪に閉ざされ過酷な状態となる。

まぁ、備蓄と彼らのように強い体があればどうということもない棲みやすいところなのかもしれない。


問題があるといえば・・・・


そのままいくと確実にわしらが彼らのおなかに納まるまでそんなに時間がかからないということかな~。

わしだけ何とかなりそうだが、交渉が出来ん。


と、言うことで例の動物嫌いについてきてもらうことにした。

なぜかわしを心配してホーリィもついてきたが。


飛行船がロンゴロンゴアナにつくころ・・・

誰もいない・・・


ふむ。


だろうな。

全くの無人・・・・

だよな。




いいことだ。

さてここの王様に会うか。


ここの王様の名は、バロール。

フォモール族の長にして王


姿は7メーテの巨体に4本腕で、頭には大きな2本の角を含めた16本の大小の角が生えている。

2本ツメの巨大な鹿のような足と巨人のようにたくましい腕は常に血に染まったせいか赤かい。

右目は眼帯をつけかくしているが、その下の目を見たものは死ぬという。

それゆえ邪眼のバロールの二つ名がついたわけだが。


で、王は玉座にいた。


『ふ、貴様か。何しに来た?戦争か?』と人の姿をしたモノが巨大なフォモールの毛皮の上に座していた。


『んにゃ』


『その男がこの地に近づいただけでこの有様とは・・・巨人の末裔もライカンの誇りもあったものではない。というわしも肌があわ立って困る。』


『流石は、バロール。』


『『『『『え~』』』』』

ハイお決まりありがとう。


そうだわな。

毛皮のほうじゃないかとか思っちゃうよな。


多分こいつバロールにたてついたんだな~。

死んでも見せしめか~


多分これは魔神モードだな。


『ずいぶん、姿が変わったようだが?』

『それはお互い様だ。わしの国に入ってきた魔神どもを喰い散らかしていたらこんな姿になっただけだ。』


しっかし、似ちゃうのかね?

まぁ、わしらが人間の姿を覚えていることって早々無いんだよね基本食い物だし。


バロールは直接、闇の月の王と戦ったことがあるからね。

まぁ、命からがらこの地に逃げたって感じだけど。


で、唯一人型としての闇の月の王に似ちゃったって感じ。

恐怖って凄いわ。


わしもそうだしね。


闇の月の王にどっかにているバロールの魔神モード。


2本角が残っててかっこいい。


『わし等フォモールは人や人に組するものは敵か食い物としか思っておらぬが、ライカンのものは時折人と番うようだがな。』


『えっと、こいつ等と話をしてもらえんだろうか?』


『人は敵だ。』


『そう言えば獣王ほどうした?城がなくなってるけど。』と話を変えるわし、この地はもともとバロールと獣王がせめぎ会っていたのね。ついたときライカンとフォモールが一緒にいるのがおかしいとは思ったんだけど。

両者は戦争状態だったはずなのよね。


『ふん!獣王かあやつならわしの息子と結託してわしを亡き者としようとした。今わしが座っているのがその不肖の息子だ。』


で、獣王の国を滅ぼしてライカンも自分の国民としたのね奴隷にするってことをしないのがこいつの偉いところなのか?それとも強者としての器のでかさか?




『お前達が何しに来たかは問わぬ。人間の話など聞かぬさっさとされ。』とバロールが一喝と同時に睨みつけてくる。



おいおい。

交渉行き成りダメになってるよ。


どうなるの、これ?

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