戦闘訓練 其の二(一日目)
とりあえず後ろにバックスッテプ。まず『そいつ』は、2,5メートルぐらい。
食用にするならあまりやたらめったらに撃てない訳だが、狙うのは頭か胸どちらかだろう。
さてどうしよう。考えている間にも、『そいつ』の猛攻は続く。
「あ~!もう!考えても無駄だな。」
『そいつ』の周りを円を描くように、木をすり抜けながら走る。
そして走りながら、銃で手?を狙う。が、案の定ブレてしまった。
均衡した戦闘が続いた。
何分経っただろう。そろそろ空腹限界だ。あちらも同じなのだろう、足元がふらついてる。
「もう、決着をつけよう。お腹すいたし。」
通じたのだろうか、僕が構えたとほぼ同時くらいに、右からパンチ。そして僕はスライディングするように相手の体に滑り込む。銃を上に構えながら、『そいつ』の眉間、鼻、喉、に一発ずつ、心臓に二発撃ちこみつつ、左手のナイフで腹を一気に裂く。
時間差で、ドシーンという振動があった。
「やった。はぁ…はぁ…」
このまんま時間が経てば他の獣が来るだろう。今の内に捌いておこう。皮をはぐが、返り血食らうし、異臭がすごい。その場である程度捌き、近くを流れる川に行く。決して穏やかではないが多少はいいだろう。
体を洗い、肉も洗って、川の近くで火を熾す。
「はぁ~、美味しかったなぁ~。・・・っ!」
くつろいでいると周りに、先のやつに似た気配がちらほらしてる。
このまま戦えば、体力上、持たないだろう。木に登り、安全に山頂に行こう。
早速木に登ろうかと思ったが、まず木の皮を少し剥ぐ。細く裂いて、ひも状にする。それをできるだけ多く。そしてつなぎ合わせる。そうしたらほら完成、簡易ロープ。それをバックに入れて木を伝い山頂を目指す。そんなこんなで、山頂に行き、帰りも、木を伝い帰っていった。
「よし。現在時間、4:00訓練終了だ。」
「よかった~」
「が、」
「が?」
「お前ルートを無視したな。」
「あ、はい。そうです」
「まあいいが俺の努力は何処に行った」
「すみません!忘れていました」
「それよりも弾倉は何個残ってる」
「二十個ですね」
「分かった。中に入って、武器の手入れをしろ。飯を俺が作る。明日は早いぞ」
「分かりました」
地図どこかで失くしたような気がする?弾倉も節約できたけど、疲れた~。
こうして過酷な戦闘訓練の一日目の幕は下りた。次はもっとつらい訓練になるだろう。




