それは、劣者の心
バリンッ!
とうとう障壁が割れた。
「やっと解放できるよ」
攻撃の時にはじき返されるその力を、関節の留め爆発的な力を生み出す技。
関節爆発力。
勝手に名付けているこの力は、祖父直伝。
竜騎も知っている。
だからこの1点に賭ける。
そこが油断を作る。
僕は、踏み込みからの足指、足首、膝、股関節、腰、背筋を伝って肩から肘手首に至るまでの貯めた力を爆発させるように、ひねりを加えた右拳。
それは腹を捉え、内臓への負荷をかけ破裂させる。
「チェックメイトだ」
そのままベレッタを引き抜き、トリガーを引く。
すると、竜騎は右手で、何かの注射を打とうとしている。
直感的に、3連射でその注射のガラス部分を打ち抜く。
すると、竜騎は動かなくなっていた。
「終わったか・・・」
するとゾーンの疲労がズンッと重しになって振ってきた。
ゾーン自体は体力の自信がある僕にとっては問題は無いが、ここのところの疲労による体力消耗が拍車をかけていたらしく今までにない倦怠感が体を襲う。
戦闘中は、アドレナリンがドッパドッパ出ていたみたいでゾーンすらも気にしていなかったし、余計みたいだ。
「おわったな、俊介」
「ありがとな栞士」
「・・・何終わった気でいる?」
肝が冷える。
それもそうだ、ゾンビ化の薬だったことに気づけていなかったのだから。
それも、
「適合者か・・・」
「その通り、俺は毎日微量にゾンビ化の薬を摂取してた」
「それは自然と耐性に変わっていったってことか?」
「YES!頭のとろい奴だと思ってはいたがここまで来ても気づかないとはな」
やばい、今僕は丸腰・・・・
「それじゃぁ、さっきまでの報復と・・・・」
「・・・・?」
唐突にしゃべらなくなった。
よくみると、眉間にきれいな風穴があいている。
「俊介、これで首を斬れ。」
桜葉さんが眉間を撃ってくれたおかげで、適合者ではなくゾンビとなってしまったようだった。
そしてとどめは僕が刺せという事だろう。
スッ、ザッ!ピッ!
その一太刀は、今までの憎悪ではなく、死者への弔いという純粋なものだった。
それは、きれいな横一文字の軌道を描き首をきれいに落とした。
それは、弱い自分との決別。
それは、なくなった人々への弔い。
それは、感謝。
いやぁ、長かった(実際そんな長くないやろうよ、我)。
次話にて完結、乞うご期待って程大層じゃないんですけども、見てくださると嬉しいです!
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それでは、




