劣者の俊さ
どう考えても劣勢。
どう考えても|負けの確定したイベント《負けイベ》。
が同時に負ける気もしない。
状況が昔の逆というのはあるが、
「考えてもみれば、お前とは初めて一対一をするなぁ、俊介」
「それもそうだな。それも殺し合いともなると。」
そう、一対一。
いわゆる大将戦だが、昔の時は、取り巻きを倒し切った時にアイツが動いていていわゆる奇襲を食らったのだ。
なので純粋な一対一は無かった。
そして、ゾーンと俺。
ついでに言えばもう隠しゴマがないわけじゃない。
そんな思考は弾け、一瞬に空気が張り詰める。
勝負は一瞬、それを見越した構えをとる。
竜騎が上段で刀を構えるのに対し、僕は八相。
竜騎の上段から面に振り下ろされる刀を刀で絡めとる。
柔術の応用で繰り出されるこいつは、力の向きを少しずつ変えることで相手の握力を無視した方向に向いていく。よって刀を離すことになる。
ザクッ、と近くの床に刺さる。
すぐに、斬りつける。
その剣筋は爪のように鋭利で獰猛で、されど流麗な軌道を持った鮮やかな一撃だった。
そんな一撃を誰がこんな方法で防ぐことが出来ると想像出来たであろうか。
上段を繰り出し絡め捕られた姿勢のままでいる竜騎が、指一本も使わずに受けたのだ。
正確には見えない障壁に阻まれた、とでもいうべき・・・・
「驚いたろ?」
その言葉にはっとして我にかえる。
そして一番嫌な可能性が計算によって導かれた。
「超能力か」
「おう、お前らなんか目じゃないんだよ、この力さえあれば。」
「一個聞かせてもらうが、じいちゃんやそのほかの人々をゾンビにしたのはお前でいいか?」
怒りに我を任せそうになるが、一度押し込む。
「俺だがなんか問題あったか?」
「いや、ない。お前を殺すには十分すぎるくらいにはな」
「そんなことが出来るはず・・・・グッ!」
刀を捨て、今まで頑なに隠しておいた最強のカード。
俊さ。
桜葉さんの俊とは、超絶視力による、精密性、直進性を上書きする物。
国家機密だが、俊介と名付けられるごく少数の者たちはどんな形であれ俊さを手に入れる。
僕の場合はゾーンの時間拡張能力に加え、動体視力、筋肉行使速度などを向上させる。
よって隠し通す方が切り札として力を出す。
俺の力も加わり、身体的破壊は気にも留めなくなる。
がこの戦いは俺だけでは勝てない。
三人の力も借りるしか。
今日も頑張るぞー(* ̄0 ̄)/ オゥッ!!
下の☆の評価お願いします!!
あと数話で完結目前、頑張らねば!




