間幕
あのまま放置して、別人格に竜騎を殺させるのもいいけれど、こってり絞らなければならないので、別人格を引っ込ませ、僕がまた主人格に躍り出る。
刀を見ると、少し血が着いているので、払ってから納刀。
すぐに屋根を蹴り、竜騎の逃げた方角に飛ぶ。
「そこの坊や、痛い目見たくなければ・・・」
「・・・こっちのセリフだ、三下」
その方角には大量の人間がいたがそれらすべて竜騎の差し金のようだ。
三下は全員、峰打ちで無力化する。
さっきの家から約3キロと言った所だろうか。
少し大きめの家を見つける。
それは祖父の家であった。
「やあ!そこにいるのは俊介君かな?」
「・・・答える義理はない」
「そうかい。なら、消すしかないみたいだね」
「・・・・」
よく分からないが、自分と同じ年の瀬だろうか声は変声期特有の上ずった声。
上背は160と言ったところ。
明らかな敵意が見えたので、刀を抜く。
相手は、モーニングスターと呼ばれる棘のついた鈍器を構える。
「・・・・」
「・・ゼィヤァァァァアア!!」
雄叫びのようなものを上げながら、鈍器を振りかぶり僕に叩きつけようとする。
振りかぶるタイミングで、一気に距離を詰め、柄頭で相手の胴を突く。
くの字に曲がった体は、モーニングスターの重力に耐え兼ね、尻餅を着く。
そのまま鈍器の柄を蹴り飛ばし、相手の手を拘束。
持っていた縄で相手の自由を奪う。
「・・・邪魔をしなければいいものを」
「・・・」
急に黙りこくる。何か言い出しそうな雰囲気だ。
「こんなことして、あの方が・・・」
「あー、それはとっくに覚悟の上だから気にしなくても大丈夫だよ?」
「・・・」
「まず自分の心配したほうがいいぞ、まだゾンビいるからね?」
「・・・?・・・ッ!」
「今なら解放しよう、ただし取引だ」
「な、なんだ、は、はは、早く言ってくれ、なな、な、何でも聞くか、から」
「ああ、竜騎の場所を教えろ」
「わかった・・・ってそれは・・・」
「・・・無理なんて言うつもりか?」
「・・・いや、従おう」
「わかった」
そうしてまたなぜか仲間の増えた僕だった。




