2.ふたりのおねえちゃん
わたしは、声も出ずに、ーーかたまって……そうして、そのふたつの黒いウロに吸いこまれそうに、……なって
ーーそのとき、わたしのなかにながれこんできたのは、ひどく、機嫌のよい、それ、だったから
虚脱したようなわたしの身体のなかにはいりこんで、機嫌よくふわふわする、それ、の意識は、宴のよる。
……そう、夏のおまつり、のような、それ。
それ、は、にいっと笑ったように、みえた
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「……っつる、みつるっ!?」
ぼんやりと、うかんできたのは、おねえちゃんの、勝ち気な目、とおくからちかくなっていく、おねえちゃんのこえ、
「……おねえ、ちゃん?」
わたしは、ぱちぱちと、まばたきをして、ゆっくりあたりを見渡して。
海風がさわっとわたしのうえにかけられていたタオルケットをまくって、
わたしのの首元の方から、前髪を揺らす、
ゆらゆらゆら、辺りは、すっかり夕焼けで
わたしは、ゆっくりと、身体を起こして
「もう、美鶴ってば、全然、おきらんで!美鶴の好きなメロンのアイス、溶けちゃうからおねえちゃんが食べてあげました~」
わたしは、目をみひらいて、おねえちゃんを見つめて
穴をあくほどにみつめて
「?どうした?怒ったの?またかってあげるから~美鶴?」
わたしは、おおきな違和感に身体のふるえがとまらない
おねえちゃんなのに、おねえちゃんじゃない、それ、を目にしてーー。




