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神様にお願いされた151歳 【仮】  作者: なるる
第4章 冒険したいお年頃編
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閑話 「一日遅れのバレンタイン」

今回は、閑話です。

よかったら読んで下さい。

本編とは、あまり関係ないので読まなくても問題ないです。

ある年の2/14の夕食時じゃった。

今晩の夕食は、王妃達とパーティーメンバー全員で食事をしている。

わしの後ろにランプルが控え、他のメイドは部屋の端に待機している。


「あなた様の世界について教えて頂けませんか?」


エリザベスは時々、元の世界について聞いてくる事がある。

わしが元の世界について話す時に懐かしいそうな顔をしていると思っていたが、時々寂しいそうな顔をするらしく、あまり聞いて来ない。

前の世界への未練があると思われているようで昔、ラルチェから「戻りたいですか~」と聞かれて以来、わしからは話さなくなった。


「うむ。そうじゃのう。何を話せばよいやら・・・。

 うむ。今日は2/14だったな。

 それではバレンタインについて話をしよう。」


「バレンタイン?」 × 8


「あっ。すみません。」


食事をしていない、ランプルまで返事をした。

それを見たメイド長がランプルを睨みつけると慌てて謝り、後ろに下がる。


ランプルは、あくまでメイドとしてこの場にいる。

王妃にと誘ったが本人から「ランプルはなんてったって優秀なメイドです。まだまだメイドでいたいのです。」と断られた。

メルとランプルは、わしと関係を持っているのに職務を優先させている。

たぶん、わしの体質の所為で子供が出来ないので何処か身を引いているのかもしれん。


エリザベスは、わしに甘えたいだけなので王妃については、興味がないようじゃった。

うむ。小さい頃から誰にも甘えられなかったので、その反動を甘えられるわしにぶつけている。それを利用して肉体関係を築き上げたわしは、外道と言われても文句が言えんな。フォフォフォ。

実際には、本当に言われておる。仲良くエリザベスと歩いていると「爆せろ!」等とヤジが飛ぶ時があるがわしは、怒らず黙って受止ている。


ちなみに、アリス・ラルチェ・おさきの3人の王妃は全て正室にしている。

多くの国は、王妃と側室に分けているのかもしれんがこの国は、わしが建国したのじゃ。誰にも文句は言わせん。後宮に入る女性は全て正室にする事は建国の前から決めていた。


「バレンタインとはな。聖バレンタインと言う偉人の誕生日である2/14に行われる。

 理由は省くが、女性が愛をこめて男性にチョコを贈るイベントじゃ。

 普段、お世話になっている男達に贈るチョコを<義理チョコ>と言い、好きな男に送るチョコを<本命チョコ>と言う。

 当然、中身から包みまでかなりの差がある。

 既製品よりも手作りの方が人気がある様で本命チョコには、手作りが多かったと思う。

 このイベントの最大の特徴は、女性から堂々と告白が出来ることじゃ。

 渡す時に告白する者いれば、恥ずかしいのでチョコの中に手紙を入れて告白する者もいる。

 若者達からしたら一大イベントなので数日前からソワソワし始じめる。

 当日になると、皆が意識しあって何とも言えない雰囲気になっておった。 

 わしも、毎年沢山のチョコを貰っていたが年の所為であまり食べられなかった。」


「そんなイベントがあったのです! なぜもっと前に言わないのですか!!」


おさきが突然怒り出して立ち上がるとオードリー以外は、立ち上がった。


「どうしたのじゃ?何を怒っているのじゃ。」


「当たり前ではないですか!今からではタケル様にチョコを贈れないではないですか!」


「間に合いません~」


「はぁぁ。・・・今夜は徹夜ね。」


「あなた様のバカ~。」


メルは、これからの事を予想してため息をついている。


「タケル。チョコとは何ですか!どんな物ですか!!」


「うむ。この世界で言えば高級菓子のカカルが一番近い。

 しかし、あれは男には、甘すぎるで菓子なら何でもいいと思う。

 それか、チョコと一緒に小物をプレゼントする場合もあるので菓子か小物で良いと思うぞ。」


「分かりました。それでは、皆で相談しますのでこれで失礼します。

 それと今晩の相手は無理ですので一人で寝てくださいね。」


「えっ。何でそうなるのじゃ。待て、お前達~」


おさきは、女性陣を引き連れて部屋から出て行ってしまった。オードリーは食事をしていたが両脇を抱えられて連れて行かれていた。オードリーの両手には沢山のパンが入っているバスケットを抱えていた。

今日は、ランプルに相手をしてもらうかと後ろを向く。


「ランプル。あなたも来たなさい。」


「はーい。おさき様。」


おさきに呼ばれたランプルは、ニコニコと笑みを浮かべながら部屋を出ていく。

わしは、広くて大きなテーブルに一人で食事をしなければならなかった。


ふぅぅ。今日は、仕方がないので寝るか。わしは早々と寝床に入る事にする。

暗い気持ちで部屋に入ると3柱が居た。

しかも、何処から持ってきたのか豪華な椅子に座って優雅にお茶会を開いている。


「あら。タケルやっと来たのですか。」


「こんばんは。タケル。アリス達から聞いたよ。」


「遊びに来たのです。」


「相変わらず耳が良いようですな。それで今日はどのような要件ですか。」


わしは、空いている椅子に座るとルル様の眷属がお茶を運んでくれる。

おっ。ココルか・・違うな。ロイヤルココルじゃ。

カカルを溶かして牛乳で割った物がココルで、ロイヤルココルはカカルを溶かして果実酒で割った物じゃ。ココルは子供が大好きでロイヤルココルは大人の女性に人気がある。


「タケル。バレンタインですが何故私達にしなかったのですか。」


おっ。ルル様がお怒りモードになっている。

ルル様は、笑顔で気品があり優雅にロイヤルココルを飲んでいる。しかし、わしだけにピンポインと殺気を放っている。流石は神様じゃ。笑顔で殺気に指向性を持たせるなど人では、出来ん。

迂闊な事は言えん。言葉を選ばなければ。


「隠していた訳ではないのです。わざわざ自分から言うのは、ちと恥ずかしいので黙っていました。

 流石に皆さんにチョコを下さいとは言いづらいですぞ。」


「・・・・・・・・。」


「ふ~ん。そうなんだ。タケルは僕達からチョコが欲しくないんだ。へぇ~」


「プンプンなのです。」


ルル様からの殺気が膨らむ。アルタは目を細めてイジケル様な仕草をしている。たまもちゃんは頬を膨らましている。

うむ。言葉のチョイスを間違ってしまったのかもしれん?


この雰囲気では、下手に喋っても言い訳を重ねているようにしか見えないじゃろう。

暫らく、沈黙が続くがルル様が破った。


「それで・・・・・タケルは、どうするのですか?」


どうすると聞かれてもどうすれば良いのじゃ。こんなノーヒントのクイズに答えられる訳はない。

いかん。黙っているのは悪手じゃ。何か喋らなければ・・・。


「そうですね。確認なのですが、わしはプレゼントを頂けるのですか?」


「ふぅぅ。いきなり言われても用意していませんよ。」


「そうだよ。もっと前から言って貰えなければ困るよ。」


「そうなのです。」


ふぅぅ。やっと雰囲気が和んできたぞ。この調子じゃ。


「それでは、1つお願いしたいのですがよろしいですか。

 とても簡単なので愛し合う男女は、バレンタインの夜に必ず行います。

 それは、かくかくしかじかです。」


わしの言葉に3柱は話し合っている。

うむ。嘘も方便じゃ。ここはこれで押し切ろう。


「分かりました。それでは、移動しますよ。ここでは汚れてしましいます。」


わしらの真下に転移陣が現れると一瞬で吸い込まれた。

転移陣から出ると見たことが無い部屋だった。

部屋の中は甘い蜂蜜の香りが広がっいてる。匂いを辿ると大きな風呂の中身が蜂蜜色をしていた。

手で救うと蜂蜜よりは粘りが無いのでどうやら薄めて入浴するらしい。


「タケル。準備が出来ましたのであなたも体を洗ってからこちらに来なさい。」


声がした方向を見ると今までなかった巨大な箱が現れる。

気になったが、言われたように服を脱いで体を洗う。何処からかチラチラと見られているような気がするがいまは、気にしない。


よし。洗い終わったぞ。それでは怪しすぎる箱に移動するか。

近くまでくると箱の大きさに驚く。沢山のリボンが巻かれて綺麗にラッピングされた巨大な箱はハート型をしていた。

さて、どのように開ければ良いのじゃ。わしの予想が正しければ揺らしたり、魔法で破壊は出来ん。

まずは観察するか。【龍の飛翔】を使い箱を念入りに調べる。

わしが触るとリボンの色が変わっていく。その中に1本だけ触るとハートマークが浮かんでいるのに気が付いた。


「おっ。なるほど。ここのリボンを引けば良いのじゃな。」


沢山のリボンの中から1本を選び引っ張っていくとスルスルとリボンが外れていく。

3つの人型が現れるがリボンに巻かれていて顔が見えない。


スルスル~。スルスル~。うむ。まだ顔が現れないのか。スルスル~。スルスル~。


顔よりも先に体が現れてきた。3つの人型を比べると右から順に大きくなっている。

輪郭だけでもわかっていたが折角の趣向を無にしてはいかん。


「うむうむ。誰だかわからんが皆綺麗な体をしている。惚れ惚れするわい。」


左手でリボンを引きながら、右手でそれぞれの体を堪能する。

おや。リボンが無くなったが顔は残っている。どうやら顔は別らしいが触ってもハートは見つからなかった。考えながらも手は休めずに顔のリボンを観察する。


うむ。そろそろ。顔のリボンを外さないと3柱達が怒りそうじゃな。このまま襲っても良いが絶対後でOSHIOKIが待っている。

ある事に気付いて実行すると解放方法が分かった。


ーーー看破&鑑定ーーー

アイテム 愛情のリボン結び

中身に対して偽りの無い愛情を込めないと決して解けることはない。

結びが固いほど強い愛情が必要で愛情の深さを確認するアイテムとして使用される。

ーーーーーーーーーーー


これは・・・むむむ。バレンタインなのに男のわしが告白しなければいけないのか・・・。

ルル様も素直でないのぉ。教えなかった罰も含まれているで要るのだろうがこれは・・・・・。

恥ずかしい・・・・・しかし、そろそろ3柱も我慢の限界じゃろう。

順番も大事じゃ。絶対、ルル様が一番最初でないといけない。次が問題でアルタにするかたまもちゃんにするか迷う。格で言えばたまもちゃんなのじゃがアルタも案外ヤキモチを焼く。

うむ。決めたぞ。まずは、たまもちゃんの処に移動して耳元で囁くと縦に動いた。

これで良し。順番の問題も解決した。


「ふぅぅ。まず最初は、真ん中のルル様じゃ。」


真ん中の人型の顔にキスをする。それだけでは解けなかったので、ギューと抱きしめる。徐々に顎からリボンが解け始める。口のリボンが解けると同時に舌が攻めてくる。その勢いは、止まらず貪るように良しの中に入って来る。リボンが解ける早さが格段に上がり、直ぐに全てのリボンがほどける。

真ん中の正体は・・・・当然ルル様じゃ。


「ルル様。アルタとたまもちゃんもいますから離してください。」


ルル様の勢いは止まらずそのまま1回戦のゴングが鳴ろうとした時に動きが止まった。

どうやらたまもちゃんが尻尾でルル様を縛り付けている。


「シュュュュ。離しなさい。シャャャャ。」


体を縛っている尻尾を引き千切る様に力を込めているルル様に気付かないように右の人型に移動する。

だって、目茶苦茶怖いぞ今のルル様は。


「アルタよ。始めるぞ。」


顔が縦に動くのを確認すると抱き締めてから口を押し付けるようにキスをする。

徐々にリボンが解けて口が現れるとチュチュと可愛らしいキスをしてくる。

うむ。可愛らしいのぉぉ。

アルタの目は潤んでいたのがルル様の様に襲ったりはしない。


「たまもちゃんの処に行ってあげて。」


チュ。キスをしてギュュュュュと抱きしめると手を放してクルットわしを回すと背中を押された。


「おっとっと。すまん。たまもちゃん待たせたな。」


勢いが止まらずたまもちゃんの巨大な胸に顔を埋めてしまった。

わしは、全身をキスしてから押し付けるようにキスをする。

口までリボンが取れると口を開けてわしを受け入れる。珍しく、攻めずにわしのするがままに受け入れている。リボンが完全に解けると潤んだ瞳でわしを見つめる。


ギューーーと抱き着かれるとそのまま1回戦目のゴングが鳴った。


「キィィィィィィ。またですか。また抜け駆けですか!!!

 最初は私だとあれ程言ったではないですか!!

 あなたも賛成したでしょ。尻尾でタケルを包むんじゃありません。」


わしの体は、たまもちゃん尻尾にすっぽりと包まれながらパトスも包まれていった・・・・。



翌日と言っても今は昼過ぎなのだが、あれから3柱がいつも以上にエキサイトした。

わしが、<愛情のリボン結び>を解いたのが相当嬉しかったらしい。ぶっちゃけ目に見える形で愛を確認出来たじゃから当然かもしれん。


3柱に回復してもらい和風の城に帰ったがアリス達が誰もいなかった。【気配探知】を使っても3つの城には居ない。仕方がないので忍びに聞くかこんな事で手間を取らせたくないのだが天守閣に移動する。


「忍頭よ。アリス達は何処にいるかわかるか。」


「はっ。王妃様達は、町で朝から買い物をしております。」


わしの真下から声が聞こえてきた。


「もしかして、バレンタインか。」


「はい。目の下にクマが出来ていましたので徹夜で話し合ったと思います。」


「ふぅぅ。わかった。済まなかったなこんな事で呼んでしまって。」


「とんでもございません。では、失礼します。」


真下からの気配が消える。いつも思うのだが何処に消えているのじゃろう。以前聞いても教えてくれんかった。きっと忍びとしての秘術なのじゃろう。

仕方がない、王妃達を待つ間に仕事でもするか。


それからアリス達は顔を出さなかったが夕食の用意が出来たとメイドに呼ばれたので食堂に向かう。

そこには、昨日のメンバーが全員居た。それぞれの席の後ろに箱が置かれている。


「タケル様。さっ。食事をしましょう。今日は皆で食事を作りました。」


テーブルの上には、様々な料理が並んでいた。

美味しそうなのだが・・・なぜ皆、茶色いのじゃ。

まさか・・・・。


「さっ。タケル。まずは一杯。」


「ありがとう。」


おさきがロイヤルココルを注いでくれる。全員に行き渡ると食事が始まった。

甘い・・・・。全ての料理の味付けが甘いのじゃ。

皆が作ってくれた料理にたいして文句を言えるはずもなく我慢して食べた。

時々、「お味がどうですか」「頑張って作りました」と言われば笑顔で「最高にうまいぞ」と答えては何度もお替わりもした。


なんとか<夕食が甘い!甘いよ!!甘すぎるよ!!!>をクリアした。

食事の片付けはメイドにしてもらいテーブルが綺麗になると皆の顔が赤くなる。

皆からプレゼントを渡されたが中身はここでは、見ない。後のお楽しみじゃ。

感謝を込めて一人づつお姫様抱っこで風呂場へ連れて行った。

皆の体を洗ってあげると今度は、全員でわしの体を洗ってくれた。

そのまま、1回戦づつした後に体を拭いてあげてからお姫様抱っこでわしの寝床に順番に運び込む。


その晩は、全員が<だいしゅきホールド>をしてくれたのでお礼に朝まで寝かせなかったのは言うまでもない。

朝方、皆が白目になって寝ているので布団をかけてあげると大きな箱があったのに気付く。

箱の前に行くとランプルが飛び出して来た。


「わたしがプレゼントですよ。タケル様。」


全裸にリボンを結び付けてあらわれたランプルを当然、美味しく頂きました。

皆が起きるまでわしとランプルは深く深く愛し合うのであった。


新聞には、2/15に街中を走り回る王妃達の真相としてバレンタインが一面を飾った。

翌年から2/15がバレンタインの日として女性が男性に告白する日になった。

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