第五十二話 「小国の第3王女現る」
遅くなりました。
「オーー!」
「スッゲー!!」
「高っかーい!!!」
高々と水人族達が海面から飛び出しては、空中で回転して海に潜って行く。
その度に国民からは歓声と拍手が上がる。
「うむ。見事じゃ。流石は、水人族達じゃ。国民たちも喜んでいる。」
「お褒め頂ありがとうございます。国王様。
しかし、今は演技している者達は、皆未成人です。まだまだ、未熟でございます。
これからが本番でございます。」
今日は、海開きの祝いで水人族頼んで演技をしてもらっている。
海と言えば、水人族じゃ。頼んで良かったわい。
水人族にとって、これ位の演技は朝飯前。子供の頃から遊びで何度もやっているらしく、1番高く飛べる者が尊敬される。大人になるとさらに演技の綺麗さや着水の時に水しぶきが小さいかを競うらしい。
海があるからだと思うが多くの水人族も転移されている。主に漁師や海女で生計を立てているが稀に戦闘ギルドに登録して試練の塔に挑む者もいる。
わしは、王妃達と一緒に特別席で演技を見ている。
先程、わしの感想に答えたのが水人族を纏めているシャークじゃ。
名前からしてわかる様にサメの様な容姿をしている。普通の水人族は人間の容姿をしているのにシャークだけは、何故かサメの顔をしている。
水人族も魚人がいるのかと本人に聞けないのでランプルに聞いた。
「シャークさんは、亜種なので容姿がサメなんです。
もの凄く、モテるんですよ。確か、奥さんは3人いたと思います。
強くて、漁もうまいので稼げますから誰もハーレムについては、文句言いません。」
これを聴いてからは、シャークに会うたびに力比べをするようにしている。
当然、わしが勝利するのだが、負けても爽やかなのでまるでわしが虐めている様な気分になる。
悔しいのでハーレムを作る者はわしの許可が必要と法律を作ろうとしたらおさきに止められた。
しかし、以外にもラトが強く賛成したので法律とはいかなくても風習やモラルに組み込まれた。
フフフ。実は、情報局と忍びを使い情報操作をしたのは言うまでもないがな。
未成人達の演技が終わり今度は、成人達の演技が始まる。
まずは、海面から飛び出して高く飛ぶ。先程よりも倍も高い。次々に飛んでいき最後にランプルが飛んだ。未成人達は、豪快な水しぶきを上げていたが成人達の水しぶきは小さかった。
ランプルは、他の者よりも高く、未成人達と比べて3倍も高く飛んでいるのに一番水しぶきが小さかった。
次は、空中で高速回転している者や体をひねっている者など其々(それぞれ)得意な演技を披露している。ランプルは、高速回転をして数秒間、空中に停止していた。
最後に団体で見事なシンクロナイズドスイミングを披露すると演技中にもかかわらず盛大な歓声や拍手が鳴り響ている。
演技も終わりに近づき、最後は、大きな円形になり時計回りで泳ぎ始める。
暫らくすると渦ができ、一気に大きく成長する。大渦が出来ると水人族達が一斉に海の中に潜る。
突然の事に会場が騒めき立つ。
渦の中から1匹の魚が飛びだす。それが皮切りになったのか次々と魚経ちか飛出している。
魚達の中から水人族が飛びしては、空中で様々な演技やポーズを決めている。
沢山の水人族が飛び出したがその中には、ランプルはいなかった。
飛びだした水人族は大渦の周りを逆時計回りで泳ぎ出す。
不思議なの事が起きた。大渦の勢いが弱まるのではなく渦の中心が上がって来ている。
徐々に上がり水面を越えて盛り上がって行く。
なんと海の上に海水の山が出来上がった。
大きな山の中を1人、逆時計回りでいるのが居る。
下から周りながら上がり頂上に到着すると飛び出した。
飛び出した者は、ランプルじゃ。高さにして10mは越えている。
空中で回転をすると水球が生まれる。不思議な事に水球も空中で停止している。
水球を5個作ると飛び跳ねながら移動する。唯、移動しているのではなく回転したりひねったりと演技も忘れていない。
ランプルの演技に会場は歓声や拍手も忘れて大きく口を広げて食い入るように見ている。
3分位、演技が続くと水の山や水球が消える。
水球が消えたランプルは落下が始まると会場からは悲鳴が上がる。
「ランプル!!!」
大丈夫だと分っていても声が出てしまった。
ランプルは、慌てることも無く静かに海に潜る。水しぶきが全く上がっていなかった。
会場は、固唾を飲んでシーンと静まり返る。中には祈る者も居る。
バシャャーー。
ランプルが海面から飛び出すと会場は割れんばかりの歓声が上がり。
数分間は、拍手が鳴り響きて止まる事はなかった。
「ふぅぅぅ。ランプルめ心配させおって。」
冷や汗を拭くと立ち上がって大きく拍手をする。シャークも立ち上がって拍手をするとわしに近づいた。
「王様。最後の演技者はランプル様ございます。海の中の小国ではありますが元第3王女様で在らせられました。
今、この国で一番の若者でございます。
この国に転移した者は身分はなくなりますから、お恥ずかしながらこの前、妻にと思い求婚したのですが断られました。
しかし、この演技を見てますます惚れてしまいました。
私だけではなく若い男達もランプルに求婚するでしょう。」
な・・なんだと・・・。
ランプルは元王女だと!!
なぜメイドをしているのじゃ・・・・・・。
まっ。そこはランプル仕様なので考えるだけ無駄じゃな。
さて、ランプルに悪いゴミ虫が付いてはいかん。
しかも、サメの分際で4人目の嫁だと・・しかもランプルじゃゃゃと。
殺すか?今この場で殺しても良いじゃろう。うん。誰も文句は言わせんぞ!!
わしから黒いフォースが立ち込め始める。
「タケル様。閉会のお言葉をお願いします。」
「何があったかは知りませんが悪い顔を国民に見せないでください。」(小さく)
「あっ。すまん。ありがとうアリス。」
どうやら相当、ダークサイドの顔が出てしまったようじゃな。いかんいかん。国民の前じゃぞ。
一段と高い高台にに移動する。
「水人族の者達よ。素晴らしい演技。大義であった。
心の底から感動したぞ。
この後、食事と酒を用意したので遠慮せずに楽しんでほしい。」
わしの言葉に会場は歓声と拍手が上がる。
まだ話は終っていないので右手を上げて辞めさせる。
「最後の演技者の名は、ランプルじゃ。とても素晴らしい演技をしてくれた。
ランプルはわしの城でメイドとして働いておる。
皆も見たように美人で愛嬌もあり、惚れた者も居るだろう。」
会場はからは、「愛しているよランプルちゃん。」「結婚してくれ!!」等声が聞こえてくる。
ランプルは、その声に手を振って答えている。勘違いしたのか「やった。」「お前じゃなくて俺にだよ」と醜く争っているバカな男があちらこちらで現れ始めた。
男とは、バカじゃのぉぉ。女性陣からはもの凄く冷たい目で見られているのが分からんのか。
あそこなどカップルがケンカしている。
「しかし、わしにとってランプルは唯のメイドではない。
そこでじゃ。
わが名は、タケル・ヤマト。ヒノモトの王として宣言する。
ランプルに告白したい者は、わしを倒してからにしろ!!!!!
よいな!!」
「えっっっっっっ。」
「爆せろ!!!」
「横暴だ!!!」
「流石王様。」
「ランプルってハーレム候補なの!!」
張本人のランプルは顔を赤らめてクネクネと奇妙な踊りをしている。
様々な声が会場から出る。
男達からは、絶望に暮れたり、文句を言っている。それを、横の女性達がざまーみろとバカにした目線で見ている。
高台から降りて、皆の元に戻る間にシャークが居たので睨みつけてやった。
ランプルはやらん、わしの大切な癒し要員なのじゃからな。
王妃達は、ため息をついている。
当然、次の新聞の一面どころかほぼ全面がわしとランプルの熱愛報道になったのは言うまでもない。
情報局よ、なぜページ数も増えておるのじゃ。
※資料なのでお忙しい方は、飛ばしてください。
ーー女性のみ水着資料ーーーー
男の水着など説明する気はわしには無い。
光人族:肌が出ない様に薄着の長袖長ズボンの水着。
地人族・風人族:ワンピースからビキニまであらゆる水着を着用。
水人族:水着を着ません。当然全裸です。
火人族:体の一部が常に燃えている種族。海水で体温が下がると死亡する恐れがあるので入りません。
闇人族:ワンピースからビキニまであらゆる水着を着用。稀にトップレス。
無人族:殆んどがトップレスか水着を着ません。稀にワンピースからビキニまであらゆる水着を着用。
どんなことでもいいので感想が欲しいです。
時間がある方感想お書きください。




