第三十九話 「裸の付き合いこそ親睦を深める最良の方法だとなぜわからん」
すみません。
0時に間に合いませんでした。
「うむ。それでは発表する。
まずは、1人目じゃ。 エリザベス・ハノーヴァー。
2人目は、オードリー・ブランシェット
3人目は、マリリン・ケリー
以上3名をわしのパーティーメンバーとする。」
わしが発表すると会場から盛大な歓声が上がる。
ステージ上では、呼ばれた3人は一歩前に出で観客に手を振るとさらに歓声が上がった。
選ばれなかった者達は、悔しそうに下を向いている者や泣きだす者もいる。
3次選考まで残った者達は当然、美女しかいない。
正直、全員と相手をしたい。このまま手放すのはあまりにも勿体ない。
そこで、誰にも相談していない事を実行する事にした。どうせ相談しても反対される可能性が高い。
「皆の者。静まれ。まだ続きがあるぞ。」
わしの言葉に会場はシーンと静かになる。ステージ上では、美女達と一緒に審査員達も困惑しているが、このまま続ける。
「皆も知っての通り、わしは王じゃ。
国政もせねばならん。試練の塔に籠る事も出来ん。
選ばれた3人は、類い稀れなる才能とそれにも負けぬように努力をしてきた者達じゃ。
固定にすると折角の才能ある者達の成長を止めてしまうかもしれん。
そこで、わしは考えた。
未来ある者達を足止めにしない方法をじゃ。」
困惑している審査員の中で王妃達は気付いたようでため息をしている。
次の言葉を会場の美女や観客たちが固唾を飲んで待っている。
「それは、1年契約にして毎年パティーメンバーを募集する。
そうすれば、契約が切れれば、自分のペースでレベルを上げられる。
うむ。これで3人の成長も止める事もない。名案じゃと思うがどうだろう。
選ばれた3人は、再度パティーメンバーに加わる場合は、もう1度、審査を受けることになる。
しかし、3次選考からスタートすることにする。
もしくは、国に仕えて良い。1年を通して共に戦うのじゃ。性格や能力もわかるのでそれに見合った然るべき役職を約束しよう。」
会場は割れんばかりの歓声が上がる。ステージ上では、選ばれなかった者は喜び、選ばれた3人と審査員はどこか納得していなかった。
王妃達の顔は笑顔だったが額にはご立派なスジが出来ていた。
これは・・・・・・・・帰ったら拷問が待っているな。しかし、わしは後悔などしていないぞ。
これで、毎年新しい出会いが有り、レベルが低い者達にも夢を与えることが出来る。
こうして、第1回パティーメンバー選抜オーディションが幕を下ろした。
城に戻り、これからの拷問に備えて、一服しようと茶室に向かうと入り口にルル様の眷属が待ってた。
両脇を抱えられてまるで連行されるようにして茶室に入れられるとそこには、ルル様・アルタ・たまもちゃんの3柱が居た。ルル様がお茶を立てているようで端に座る事にする。
茶室は静かでただルル様のお茶を立てる音だけが響いていた。
なんじゃこの空気は、とても話をする様な雰囲気ではない。
これは・・・3柱ともかなりのご立腹の様じゃ。伊達に3柱と過ごしていない。
顔や態度に出ていないわずかな怒気をわしは見逃さなかった。
わしも黙ってお茶を飲んでいるとドカドカと激しい足音が近づいて来る。
どうやら、今回ばかりは王妃達+3柱の逆鱗に触れたらしい。
わしには、激しい足音が地獄へのカウントダウンの様に聞こえてくる。
茶室の戸が勢いよく開くと、鬼の形相のアリス・ラルチェ・おさきとあきれ顔のメルが入ってきた。
それと同時に3柱の6つの目が光を放つ。
「分かっていますね。タケル。」
「OSHIOKIです(だよ・なのです・です・~・!!)」
「はぁ。」
なに。メルまで・・・・・・・・メル、お前もか!!
神級時魔法で外の時間は一瞬でも茶室の中は数年の時が過ごせる。しかも中のいる者は年を取らないおまけ付きじゃ。
なが~~~~~~い。拷問が幕を開けるのであった。
翌日、わしらは試練の塔の前にある訓練所に来ていた。
いきなり試練の塔に挑むよりも最低1日は連携を確認せねばなるまい。
わしらは、話し合いで陣形を決めると実際に試し、再度、話し合いをしては、様々な陣形と調整を繰り返した。何度も繰り返しているとメンバーの動きや癖が少しづつ分るようになる。
ある程度、形が出来るとおさきが魔物を召喚してわしらと闘わせるのでダメな所がすぐにわかる。
夕方になる頃には基本の陣形とそれにあわせた連携が出来る様になった。
基本陣形は、前衛はラルチェを戦闘に左右にメルとエリザベス。中衛はわしとマリリン。後衛はアリスとオードリーに決まった。
数が増えた場合は、わしが前衛のカバーをマリリンが後衛のカバーをする事になった。
マリリンは前衛のカバーを強く希望したので揉めたが、最後は近距離が出来るわしが前衛の方が安定するので押し切った。
「それでは、これで最後にします。」
おさきが言うとわしらの前に魔法陣が現れる。そこから2匹の大鬼が現れた。
大鬼の大きさは350cm。木を引っこ抜いたような大きな丸太を軽々と振っている。
ラルチェが盾を大きく鳴らすとそれにつられて大鬼達がラルチェに向かう。ラルチェは大盾を構えて、複合槍はスパイクの様に地面に固定して迎え撃つ。
オードリーは風大弓で先頭の大鬼1の顔を攻撃する。アリスは上級水魔法で巨大な水の槍を作っている。
メルは、弓が大鬼1の顔に刺さったタイミングを見測って後ろの大鬼2に向かう。
エリザベスは中級光魔法を使い自身の身体能力を上げている。
大鬼1が左手で顔を庇いながらラルチェの前に来ると右手の丸太を振りかぶる。
わしは、大鬼1の左膝に九尾鞭を<斬撃>を込めて振るう。
左手は顔を隠しているので死角になり大鬼1の膝に当たる。9本の傷は、骨まで達したようでバランスを崩して大鬼1が左足から崩れる様に後ろに倒れる。
倒れる途中でエリザベスが飛び出し、大鬼1の首を跳ねるとその勢いのまま大鬼2に向かう。
大鬼2は、メルを何度も攻撃しているがかすりもしない。メルは攻撃後のスキを付いて大鬼2の足を攻撃している。回避に影響が出ない様に爪が深く刺さらない攻撃をしている。
大鬼2はメルに夢中でわしらに背を向けている。
アリスの魔法が完成して、大鬼2に巨大な水の槍が高速で飛ぶと背中に当たる。勢いが止まらずに貫通して胸から水の槍が飛び出している。
そのスキにメルは大鬼2の首を跳ねた。
うむ。みごとな連携じゃ。これで、試練の塔に入っても問題ないじゃろう。
「あらあら。皆さんごめんなさい。私、何も出来ませんでした。」
「マリリン。そんなことはありませんよ。あなたが守ってくれたから私とオードリーが攻撃に専念できたのです。」
「うん。その通り。」
マリリンが皆に謝ったが、誰も責めない。それどころか逆に女性陣達は褒めている。
わしは離れた所で女性陣達を見ているが、和気藹々としている。
連携も取れたので後は親睦を深めるだけじゃ。
「おさき。協力ありがとう。助かった。
皆の者も今日はよくやった。
連携も取れたので後は、親睦をはかりたい。
今晩はわしの城で食事をしよう。
そして、一緒に汗を流そうではないか。」
わしは、爽やかに言うとおさきが一瞬て距離を詰めてアッパーを放つ。
わしは上空に打ち上げられるとそこには、メルが居た。
メルは、わしをラルチェの方へ叩き落とす。
ラルチェは頭を下げてわしを待ち構える。
わしが落ちてくるとラルチェはかち上げの要領でアリスの方角にわしを飛ばす。
上級闇魔法が完成したアリスはわしに向かって痛覚過敏の効果がある雲をわしに纏わり着かせた。
アリスはひょいとわしを避けたので地面に激突すると体全身に激痛が走った。
なぜ・・・・女にはわからんのじゃ。風呂は親睦の象徴だと言う事を・・・・・。
ーー新メンバー紹介ーー
エリザベス・ハノーヴァー 光人族 25歳 元戦姫
武器:ホーリーソード(200cmの巨大な両手剣) 魔法の浮遊盾(浮遊しながら自動で攻撃を防ぐ)
防具:純白のドレスアーマー
魔法:中級光魔法
正統派の剣術を納めているのでまるで舞を舞っているような美しさがある。
中級光魔法で身体能力を上げて重量のある両手剣を軽々と使いこなす。
175cm 髪と瞳は金色。金糸のような髪を腰まで伸ばしている。
肌は白く、顔はキリッとしていて凛々しく、まるで神話のヴァルキリーの様じゃ。
胸は成人の時でGはあったので今はどれ位育ったのか楽しみじゃ。
わしが性行伝授の儀をしたのでその美しさは隅から隅まで堪能している。
その時に【筋力強化】【移動速度強化】を手に入れている。
オードリー・ブランシェット 風人族 156歳 元魔法ギルド:魔法研究グループ 責任者
武器:精霊樹の杖(精霊魔法を高める杖) 風大弓(風魔法を使用して命中・威力を高める)
防具:新緑のローブ
魔法:上級風魔法、精霊魔法
精霊魔法と弓を使いこなしあらゆる状況にも対応できる万能型の魔法使い。
マナにも精通していて効率よく魔法を使うので消費魔力を抑えられる。
身長は165cm 髪と瞳は淡い碧。髪は肩まで伸ばしている。
風人族の特徴である長い耳とスレンダーな体型をしているのが少し残念じゃ。
顔の表情は少し乏しい様に思えるがそんなことも気にならない程の絶世の美女じゃ。
マリリン・ケリー 地人族 74歳 元医療ギルド:治癒魔法グループ 責任者
武器:大地槍(大地の力宿した二股の槍) 世界樹の短杖(治癒力を高める杖)
防具:神聖な巫女装束
魔法:上級土・火魔法、治癒魔法
力は強く巨大な槍を軽々と扱い、状況に応じて攻撃魔法も使える。攻撃と治癒を両方こなせる者は少なく貴重な人材じゃ。そして、後衛のカバーを安心して任せられる。
地人族の特徴は、背は低く幼児体型なのだが、マリリンは背が低いが胸は大きかった。
身長は145cm。髪と瞳は濃い黄色。髪は編んでいて地面に着そうな程長い。
顔は美女と言うよりは美少女で愛嬌があり、いつも微笑んでいるのでとても可愛らしい。
胸はFは確実にあるだろう。かなりのアンバランスなのだが不思議と違和感はなかった。




