表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神様にお願いされた151歳 【仮】  作者: なるる
第2章 ぶらり途中下車の旅編
26/57

第二十六話 「領主になるのが嫌なので奴を呼びました。」

累計アクセス10,000PV越えました。

皆様、ありがとうございます。

祭りの後片付けが終わり、村は日常を取り戻した。


わしは、ここの領主になるわけではないが領主の館に住んでいる。

村人達はわしを領主にしたいようじゃが断った。

領主と言うからには国が後任を派遣するしてくるはずじゃ。

村人も突然指導者が居なくなるのは困るじゃろうから後任が来るまでわしがまとめ役を引き受けた。


ここ数日で村をすべて回った。


村人は、光人族・地人族・風人族・闇人族・無人族で構成されている。

水人族と火人族が居ないのは、水人族は海に火人族は火山地帯に多く住んでいるからじゃ。

辺境ゆえか種族特有の習慣も少なくなり、差別もない。


驚いたのは、この村はかなり広く、都市クラスの大きさがある。

領主の館を中心に村が広がっていて、居住区、農業区、商業区、放牧区と北には大きな湖がある。

通貨はあるがほとんど使われていない。

普段は、物々交換で生活していて、高価な物を買う時だけ使用している。


村を守る柵や壁がないので、その事を村人に聞いたら領主の館の屋根の上に巨大な結界石のおかげらしい。

調べてると大都市を覆いつくしてもまだ余裕がある程の結界石じゃった。

これ一つで小国なら買えるほどの価値がある。


何故こんな物があるかというと開拓地を探していた外道領主の祖先が偶然見つけて、発見場所を開拓地にした。

発見時はほとんど力を失っていたが開拓者の中に高レベル魔法使いが何人も居て使えるようにした。

現在もその子孫たちが年に数回魔力を注ぎ込んでいるので力が衰えていない。


そのおかげで広大な畑や牧場と湖までもが確保できいるので食べるのに困ったことがない。

そして、結界石のおかげで魔物が中に入ることが無い。

外道領主が現れるまでは村人も特に不満が無く暮らしていた。

ある意味、理想的な村じゃ。


まとめ役になったわしが最初にしたのは、

各区の代表者達に今までの出来事などの報告書を書かせる指示を出した。

書き終えたら国に提出するように言ったら、言葉を濁していた。

疑問に思ったので聞いてみたらこの村は生い立ちを教えてもらった。


この村は外道領主の祖先が200年前に開拓した。

国の依頼で開拓したのだが、実際は支援がなかった。

資金は全て外道領主の祖先が出したので、この村は全て外道領主の物じゃった。

当時の国は滅んでいるので、税金の取り立てもなければ、本来あるはずのギルドもここには無かった。



アルタに調べて貰ったら、外道領主の祖先は旅立ってすぐに死亡扱いされていた。

ランク8の傭兵で当時の国王にも信頼が厚かった。

自分で傭兵団を持っていて、正義感が強く国民や団員に慕われていた。

王都からあまりにも遠く、自分の財産だけで開拓したのだから建国としても問題ないのに領主と名乗っていた。

開拓当時は貧しく、税金を納められなかった事を悔やんでいたらしい。

いつかは、豊かになって税金を納める為に王都へ行き、苦労話を酒の肴にして王と話がしたいと思いながら亡くなったらしい。


これは・・・怪しすぎる。

人気・実力が有り、国王の信頼が厚い者を辺境に送るだろうか。

明らかに厄介払いではないか、しかもすぐに死亡扱いじゃと・・。

その国も今では滅んでいるので自業自得じゃな。


開拓が出来たのは結界石の発見だけではあるまい。

外道領主の祖先の力と団員や移動民をまとめ上げたカリスマがあったからじゃろう。

その子孫があの醜い肥満男とは・・・祖先も哀れじゃ。


領主については、複雑すぎて簡単には決められないので時間を取って話し合いをすることに決めた。



次に被害者の9人の女性達には無料で治療をした。

体の傷は治ったが、心の傷は時間がかかる。

それでも再生魔術なら10日間位で治るじゃろう。

症状が軽い子は2日で完治した。

本人や家族から【愛の伝道師】を持つわしにもう一度性行伝授の儀をしてほしいと依頼を受けた。


性行伝授の儀は一回しか出来ないので【能力】は追加出来ない事を説明した。

それでもあの醜い肥満男の思い出を塗り替えたいらしく、お願いされた。

そこまで言われれば断るわけはいかん。

うむ。浮気について、すばらしい大義名分が出来た。

念の為、ルル様、アルタ、ラルチェ、アリスに報告した。

ルル様は渋々了承して、他の3人は軽く了承してくれた。

うむ。大義名分がある時は堂々としていた方が良いな。


完治した順に9人全ての女性と性行伝授の儀をした。

思い出を塗り替えなければいけないので1人づつ丁寧にじっくりたっぷり一晩かけて対応した。

皆に感謝されて笑顔を取り戻した女性達は綺麗だった。



ついでに、乳牛と乳山羊の老化していない女性達にも【愛の伝道師】や【錬丹術】を使った

中には70歳の女性もいたが見た目は50歳位なので特に違和感もなく問題もなかった。

ギルドがあれば、農業ギルドに貢献したとして、金とランクの評価に加点されるはずなのじゃが、今回は諦めることにした。


翌日から効果が表れて、良質の牛乳や山羊乳が大量に搾乳出来るようになり、村人の貴重な栄養源や保存食になった。

あまりの出の良さに飲み切れない日が増えたので村にチーズ等の保管場所を作り、村で管理することになった。これで行商が来た時に売れるじゃろう。

ちなみに、元いた世界とは姿が異なるが牛・山羊・羊・鶏などの家畜はいる。

家畜の牛よりも無人族の乳牛の方が栄養も味も上で価格は2~5倍位高い。


最後に貿易都市の商業ギルドに行き、親切なギルドマスターには村を行商のルートに入れることをお願いした。当然、適正価格でじゃ。それと酒も追加注文した。

何やら、「魔物が・・・護衛代が・・割が合わん」と言っていたが最後には了承してくれた。

決め手になったのは、走り屋の一言じゃ。

交渉に時間がかかり江戸っ子気質の短気な走り屋が窓の外からわしらを睨み一言。


「てやんでえ、べらぼうめ。いつまでやってるんだ。

 ちゃちゃと終わらせろ!

 日が暮れてちまうだろうが!!」


酒も交渉中に用意されていて、何故か3割引きじゃった。

うむ。ここの商業ギルドは皆、親切じゃ。

今回も職員全員で見送りをしてくれた。

傭兵たちが気絶していたのはきっと気のせいじゃろう。


まっ。ギルドマスターなら少しは儲ける方法を考えるじゃろう。

神獣の眷属や心友の証を持つ者との商売に手を抜けば、死が待っていることはわかっているはずじゃからな。



うむ。領主問題以外はあらかた解決した。



わしは、後回しにした領主問題に本腰をいれることにした。


各区の代表者達と何度も会議をしたが、なかなか決まらなかった。

今まで英雄の子孫が領主だったので皆文句を言わずに従っていたからじゃ。

それが、居なくなり村人から選ぶと不満が出る。

議会制も考えたが村人にあまり学がないので難しいじゃろう。

仕方がないので、村人全員で考える為に夜集まってもらったが数日過ぎても名案が浮かばなかった。



さらに数日後が過ぎると

わしの目の前には村人全員が土下座をしていた。

いつの間に土下座を覚えたのじゃ・・・こやつらは。


「タケル様。おねげぇですだ。どうか、領主様になってけろ。」

「タケル様しかいません。」

「お願いします。」

「どうか、どうか、なにとぞ。」

「タケル様。今晩空いてますか?」

「アリスさんやラルチェさんを寄こせ、独占するな」

「リア充。死ね。」


村人達が土下座をしながら様々な事を言っている。

何人かは関係のない事を言っていたが負け犬の遠吠えを黙らせるのはあまりにも不憫じゃ。


これは・・・・・土下座マスターのわしとしては無下にはできん。

さて、どうするかのぉ?

ここで一生を終えるわけにはいかん。

わしを待っている美女達に会わねば!! グサ!

※【危険察知】でも反応できないスピードでタケルは精神にダメージを負った。

早速、顔を変えずに再生魔術で回復する。・・ルル様?アルタ?どちらじゃ。


しかし、村人を見捨てるのは心が痛む。

夜だけ帰って来るのもありかもしれん。

移動は走り屋がいるので問題ない。

領主の館は新築並に綺麗になったので住みやすく居心地もよい。


しかし、これだと緊急事態に対応できない。

しかも、旅先で出会った美女と一夜を過ごせん。 グサ!グサ!!ボキ!!!

色んな意味でこれはいかん。


さて。そろそろ何か言わねばなるまい。


「皆の者。よく言いなさい。

 気持ちは有り難いがわしはここで一生を終える気はない。

 しかし、このままでは村が混乱して最悪、分裂するかもしれん。

 そこで、わしは1つ提案したい。

 それは、領主ではなく、裁判者と審判者を決める事じゃ。

 統治者はいないが、困ったことやトラブルがあった時に裁判者や審判者が決める。

 皆は裁判者や審判者の決定には異議を唱えてはならん。

 どうじゃ。納得するならわしが用意するぞ。」


村人は顔を見比べながら相談している。

静かになると各区の代表者達がわしの元へ来た。


「タケル様。それで良いと思いますが、誰がなるのですか。

 いくらタケル様が決められた方でも1人や2人では問題があります。」


「うむ。わかっておる。

 その前に説明せねばなるまい。

 今回のように外道領主の例があるからな。

 人では、性格が変わったりして判断の基準がおかしくなってしまうかもしれん。

 そこで、わしはゴーレムを作りそれを裁判者や審判者にしようと思う。」


「ゴーレムですか。確かにゴーレムなら判断基準が狂いませんが、そんなに長くは持たないのでは?」


「それは問題ない。わしが改造して結界石に魔力を送る時にゴーレム達にも送れるようにする。

 その代り、回数は増えるじゃろうが、この村には魔力が高い者が多いので問題ないじゃろう。

 それとゴーレム達は領主の館に保管する。

 わしらもたまにはゴーレムの様子を見るのでその時は、館に泊まるぞ。」


代表者達は村人達の所に戻り話し合いを始めた。


何を勘違いしたのか


「ゴーレムは絶世の美女で」

「いやいや、イケメンは必要よ」

「イメンメン×イケメンもありだわ」


などとゴーレムの容姿について熱く議論している者もいる。

そもそもわしのレベルではそんな器用な者は作れん、極級土魔法なら思いのままなのじゃが。

気持ちは判かるぞ、わしも挑戦したが無理じゃった。

それでも諦めきれずにゴーレムの岩を削ってビーナスを作ったが、完成した瞬間にルル様に壊された。

今度はスポーツ少女をイメージして作ったらアルタによって粉砕されてから作るのを辞めた。

ルル様はわかるがアルタが壊すのにはびっくりしので聞こうとしたら


「タケル。まさか・・あれが・・僕を真似て作ってないよね。僕あんなに太ってないよね!」


あまりの威圧感に「当たり前じゃ。アルタはもっと細くてかわいらしいぞ」と無意識に声を出してしまった。数cmしか変わらんのに女とはなんとも面倒な生き物じゃ。


昔を思い出している、代表者達がわしの元へ来た。


「タケル様。皆納得しました。

 ご領主様の館どころかこの村はタケル様の物です。

 当然、税金も納めますのでご安心して下さい。」


「うむ。わかった。

 税金については、後で詳しく話そう。

 普段わしはいないので一部を村で使えるしても良い。

 それではゴーレムを作る前にこの村の決まりなどや要望について聞かねばなるまい。

 代表者達は村人の意見を聞いて2日後の午後、わしの館に来てもらうぞ。

 それでは、皆の者、今日はご苦労じゃった。

 では、解散じゃゃゃ」



会議は1日では終わらなかった、結局10日間もかけてルールを決めた。

ラルチェとアリスを連れて村に出向き直接村人達からも意見を聞いて回った。

会議の間に二人には女性達の井戸端会議にも参加してもらい情報を集めて貰った。

上の者と下の者では価値観も違う事が多いので念入りに調べて村が混乱しない様にせねばなるまい。


それから2日間かけてわしの中でルールをまとめて明確なイメージを作った。

今回は自立型のゴーレムを十数体作らねばいけないので、イメージはしっかりせねばなるまい。


集中したいので、村人は誰も入れずに館の庭でゴーレムを作る事にした。


わしとアリスの劣化アイテムボックスから魔石を出して並べて行く。

20cmの魔石を各属性3個づつ計27の魔石と10cmの魔石を各属性10個づつ計90個。

※属性:光・地・水・火・風・闇・無・時・空間

折角、貯めた魔石のストックが殆んど無くなったが館が手に入ったので良しとしよう。

極級土魔法が使えればこんなに魔石は要らない。

残念ながら、土魔法はわしか使えず、しかも中級までなので仕方がない。

ルル様やアルタに頼れば魔石も節約できたかもしれんがそれでは、泣き虫君がネコ型ロボットに頼る様でわしには出来ん。わしにもプライドがある。

それにルル様の性格なら「外に出すのはまだ早かったのですね」と言ってまたダンジョンに戻されてしまうじゃろう。


うむ。では始めるとするか、わしは明確なイメージが出来るまで瞑想した。

足元には、20cmの魔石を各属性1個づつ並べてその中にルル様の毛を数本入れてある。

それが2m間隔で並んでいる。


裁判者のイメージが出来たので土魔法を高めていく、最大限に高めて所で中級土魔法を使いゴーレムを作った。

同じ要領で2体作り一息入れる。


裁判者になる3体のゴーレムが完成した。

身長は全て同じで180cm。人型をしている

色は白・黄・青・赤・緑・黒の6色で縞々模様。

中性的に作ったので男にも女にも見れるような外見をしている。

違いは、胸の所に刻まれている法・理・情の文字だけじゃ。

・法は決められたルールを優先する。

・理は理論的に状況を判断して被害が最小限にする事を優先する。

・情は人情や愛情を優先する。


この3体で話し合い、最後は多数決で決めるようにした。

それと人型にしたのは平和な時は、館の清掃や修理が出来るようにする為じゃ。

これで、突然帰っても綺麗なベッドで寝られる。



休憩を終わらせて、並べられた10cmの魔石達とルル様の毛の元に移動する。

審判者のイメージを明確にする為、瞑想した。

終わったら中級土魔法を最大限まで高めていく。

最大限まで高めて中級土魔法を使いゴーレムを作った。

同じ要領で5体作り、休憩を入れて残りの5体も作った。


審判者になる10体のゴーレムが完成した。

身長は全て同じで150cm。3等身。球体が3つ縦に重なっているようじゃ。

真ん中の球体にはポッケと腕がある。一番下の球が転がる事で移動する。

色は白・黄・青・赤・緑・黒の6色で縞々模様。

顔には数字が1~10と刻まれているので間違うことはないじゃろう。

審判者達は24時間、村を見回って問題者や善行した者にカードを張る。


赤カード:牢屋へ連行後、裁判で刑を決める。

黄色カード:2枚揃うと赤カード1枚になる。

青カード:2枚揃うと黄色カードになる。


金カード:新年を迎える時にご褒美が貰える。

銀カード:5枚集めると金カード1枚に変わる。

銅カード:5枚集めると銀ガード1枚になる


カードの判断は審判者が事情聴取した情報を裁判者に送る。

送られた情報を元に裁判者が話し合ってカードの種類を決める。

カードは魔法によって剥せないようになっている。


金カードの褒美は納税から出せばよい。

税金を減らしたり、そのまま還元するよりも良いじゃろう。

人は良い事をしたら褒められたい生き物じゃ。


後は、結界石の魔力を補充する装置を改造するだけじゃな。


うむ。これで村を離れらる、予想以上に時間は掛かったが良い経験が出来た。

拠点やギルドマスターとの友好が手に入ったのが大きい。

ゴーレム達の動きを確認して問題なければ旅立つか。

ゴーレムを公開する明日が楽しみじゃ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ