第二十話 「ラルチェ・イン・ヘンタイ うぃず アリス」
妖艶アリスを宜しくお願いします。
散々、悩みながらわしが出した答えを鏡の中のアリスに言った。
「わしが求めるのは右の鏡のアリスじゃ。全身から妖艶な色香がたまらん。」
「フフ。やっぱり私を選んだのね。ありがとう!タケル様。性行伝授の儀を楽しみにしているわ。」
右の鏡のアリスが言うと観音扉が閉まった。何か不思議な音がして再度、観音扉が開いた。
真ん中には妖艶な美女のアリスが居た。右には大人になった美人のアリスが居る。
どうやら入れ替わったみたいだな。
「タケル様。最後の確認よ。本当に私でいいのね。」
「わしはお前がよい。イヤ。お前しかダメじゃ。だから一生わしのそばに居ておくれ。」
わしは真顔で答えた。告白はキザなセリフほどよい。
この辺の真理は何百、何千年たっても変わらん。
今更テレる歳でもない。
10~30代位じゃとテレも有るじゃろうが伊達に151年も生きとらゃせんわい。
「ありがとう。タケル様。ワタシも一生そばに居ます!!」
鏡越しでキスをするとゆっくり観音扉が閉まりだす。わしは限界まで続けて顔を離した。
うむ。6ヶ月の間に信頼を勝ち取り、時間をかけて口説いた成果じゃ。
観音扉が閉まり2日が過ぎた。6日目の朝。
アリスの処へ行くと真っ黒な鏡台にヒビが入っていた。
あわててラルチェの所に戻り起こした。寝ぼけているラルチェをお姫様抱っこで移動する。
移動の間に初級水魔法で目を覚まさせた。
「冷たいです~。タケル様~。おはようございます~。」
真っ黒な鏡台に戻るとヒビはさらに大きくなっていた。
「タケル。そろそろですよ。」
ルル様の言葉に心の準備を始める。
真っ黒な鏡台は揺れだした。ヒビの処から崩れ落ちていく。
全てが崩れ落ちると中からは妖艶なアリスが寝ていた。
すぐに駆け寄ると再生魔術を使う。失われた体力を回復させるためじゃ。
「アリス。お帰り。」
「ただいま。タケル様。」
「アリスちゃん~。」
ラルチェも駆けつけて来てわしらにダイブしてきた。
「キャー」「のぉぉぉ」
盛大に倒れて、もつれ込みながら3人で抱き合うことで落ち着いた。
「アリスちゃん~。会いたかったよ~。寂しかったよ~」
「ごめんね。ラルチェ。もうどこにも行かないからね。
ほら泣かないでお姉ちゃんに笑顔を見せてあたしの可愛いラルチェ。」
うむ。仲良きことは美しきかな。
「3人とも今日は休みなさい。疲れたでしょう。
あとでアリスは性行伝授の儀について気持ちの整理がついたら教えて下さいね」
「ルル様。その件はラルチェと話し合って一緒に受けることに決めています。
当然、ラルチェの変態が終わって心変わりしていなければですが。」
「フフ。わかりました。仲が良いのですね。」
なんじゃと!!
わしの知らない所で決まっておったのか。
あれ。わしの意見は?
わしとしては1人ずつじっくりたっぷりと楽しみたかったのじゃが。
うむ。ふたりを説得するか希望を叶えるか・・・
ここは・・・・・
希望を叶えるのが良いじゃろう。主役は2人なのじゃから。
さて、変態後のアリスについて語らねばなるまい。
身長は165cm位 羊の角や髪の色は特に変わっていない。
以前は大和撫子のような褐色の和人形じゃったが今は、
それに知的、気品と大人の色気が加わり、絶妙な妖艶さを醸し出している。
考えてみてほしい・・・・。
知的な女性が乱れる。
気品あふれる女性が乱れる。
時には無邪気な笑顔を、時には淑女の笑みを浮かべてるいる姿を想像すると・・・。
いかん・・・・アリスを見ているだけでわしのパトスが・・・・。
そして肉体の変化が一番すごい。
どうやらある程度はスタイルを変えられるらしい。
安産体型や巨乳の日本人体型・巨乳と巨尻の欧米人体型・モデルのようなスラッとした体型に変われるらしい。
ちなみに、ロリのような童顔・ツルペタ・低身長はなれない。
そこまでは変えられないらしい。
うむ。わしには不要じゃな。
そんな体型では性欲より母性が勝ってしまい愛でるだけじゃろう。
話し方が変わったのは、夜の営みを円滑にする為。
誘われたり誘ったりするのに無口・無表情だと都合が悪い。
月の魔女ならそんなにも話し方は変わらなったらしい。
無表情に誘われるよりも笑みを浮かべながら誘われるの方が断然善い。
アリスは肉体・魔力的にも急成長したので体に慣れる為のリハビリが続いた。
ラルチェの誕生日までにはリハビリも終わり、今では、以前よりも早く動けるようになった。
ラルチェが15歳の誕生日を迎えた。今晩から数日後に変態が始まるじゃろう。
確かラルチェの希望は闘牛じゃたな・・・。
六白牛の女は9割が乳牛になると言っていたがルル様の特訓で闘牛になれるじゃろう。
乳牛のミルクも飲んでみたいが、戦闘には連れて行けないのは痛い。
もし乳牛になったなら家の家事に専念して貰い、出が良ければ売れば良いじゃろう。
新鮮なミルクは健康にも家計にも有り難い。
前回と同じで誕生日はわし・アリス・ルル様の眷属とアルタの眷属達によって盛大に開かれた。
食料は、孤島の野草や果実や動物で用意できた。
アリスの張り切りようはすごい。可愛い妹の為じゃろう。
俊敏にあっちこっち動き回っていて、そのたびに豊満な部分が揺れていた。
尻尾を振りながらテーブルを拭くアリスに我慢が出来ず。
昔の漫画のような空中を泳ぐようにダイブしてしまった。
仕方がないのじゃ。あの押しつぶされた胸と揺れる魅惑のお尻と尻尾が悪いのじゃゃ。
アリスにもう少しで届く所で【危険察知】が危険を教えてくれる。それと同時にわしは宙に舞った。
「わしは月になるのかーーーーー。」と叫んでわしは小さな小さな、もの凄く小さな月になった。
準備が終わったので成人式が始まる。
「それでは、ラルチェの奴隷の首輪を外します。えいっ。」
ルル様が首輪に目を向けただけでラルチェの首輪が外れて床に落ちると消えて行った。
「あっ~・・・・。」
わしは、二度目なのでそれ程驚かなかったが、ルル様の力には感銘した。
ラルチェは首に手を当て首輪を探す。
外れていることを確認する頃にはアリスが抱き着いた。
抱き締め合っている二人は、大きな声で泣いていた、辛かったのじゃろう。
ラルチェとアリスが落ち着くのを待って成人式が始まった。
「ラルチェ。成人おめでとう。よく食べて万全な状態で変態になりなさい。」
「成人おめでとう、ラルチェよ。」
「おめでとう。私の可愛いラルチェ。」
「ラルチェ。おめでとう!! 成人だね。」
みんなでプレゼントはラルチェに渡した。
ルル様がアリスと同じ七色に輝くサークレットを
わしは、木を削って櫛を・・同じものをあげないと後が・・。
アリスは食料を取る時に集めた花束を編んだ花輪を
アルタはアリスと同じ美しい指輪を贈った。
みんなで盛大にラルチェを祝い、数日ぶりのちゃんとした食事を堪能して大いに騒いだ。
今回もアルタは楽しんでいたようでなりよりじゃ。
成人式の宴は深夜でも続き、食べ物と飲み物が無くなるまで終わらなかった。
調子に乗ったわしが何度か星になったり、床に埋もれていたのは言うまでもないじゃろう。
成人から2日目、ラルチェに変化が起きた。
ラルチェは朝から体調が悪くなり、昼には横になった。
わしとアリスは苦しむラルチェの手を握り励ました。
苦しみは増すばかりで、ラルチェの顔が歪むが、
「だいじょうぶですよ~。ちょっとくるしいだけ~。」
こちらに気を使う姿は抱き締めたくなるほと、いとおしく思える。
バカ者が!お前が一番苦しいのにわしらに心配かけまいと・・・。
日が傾く頃、変化が起きた。
ラルチェの胸が大きくなったり小さくなったりと変化し始めた。
胸がいやおっぱいが大きくなりラルチェ自身を包む。
それでも巨大化は止まらず。
巨大な4つの肉まん?小籠包・・イヤ・・おっぱいがそびえ立った。
大きさはわしよりも大きく3mはあるかもしれん。
それが4つ。上から見るとちゃんと突起物もある。
触ってると柔らかい、弾む弾力・・・まさにおっぱい。
こちらからは、中が見えないが巨大なおっぱいの中にラルチェがいるのじゃろう。
そのままの状態で2日が過ぎた。
3日目になると巨大なおっぱいズに変化が起きた。
肌色だったおっぱいズの2つの下の方が白く変わっていた。
触り心地はプルンとした弾力で中に液体でも入っているのかもしれん。
「これは・・・・拙いかもしれません。」
「ルル様。どういうことですか。変態に何かあったのですか。」
わしは焦り、年甲斐もなくルル様にせめ寄ってしまった。
「落ち着きなさいタケル。変態は問題ないです。
ただ、このままだと闘牛ではなく乳牛になってしまいます。
闘牛の場合は肌色が濃くなって肉肉しい感じになり4つのおっぱいズが2つに統合されます。
乳牛は、4つのままであの中に聖母乳が貯まり白くなります。
今は2つが白く変わり始めましたのでこのままでは全てが白くなるでしょう」
「なんとかならないのですか。ルル様なら」
「タケル。よく聞きなさい。
変態はあくまで自然な変化で行われなければいけません。
もし、選べてしまったら種が偏ってしまい、いずれは絶滅します。
たとえ、神獣や神人でも変態中に意図的に関与してはいけないのです。
出来ることは、変態前の手助けをして希望の変態になりやすい様にする事位です。
それでも希望の変態になれないことがあります。
ラルチェは六白牛タイプの女性ですから元々、乳牛になりやすいのです。
ここは見守るしかないのですよ。タケル。」
「判りました。ルル様。」
なんということじゃ。ラルチェは闘牛になりたいと頑張っていたではないか。
アリスがわしに抱き着いて泣き始めた。
そんなアリスを抱きしめながらおっぱいズの元に行く。
日が変わる頃に2つのおっぱいは完全に白くなった。
それからは、おっぱいズは信じられないような変化を始めたのじゃ。
翌朝、残りの2つが白ではなく、肌色が濃くなった。
日が変わる頃には完全に肉肉しい色に変わっていた。
翌日、おっぱいズが揺れ始める。
次第に揺れが激しさを増していく。
呆然としながらわしは見ているしかなかった。
日が落ち始める頃、おっぱいズがぶつかり合い始めた。
ぶつかっては戻り、まだぶつかり合う。
・・・・まるで相撲の立会を見ている様じゃ。
うむ。おっぱい相撲と名づけよう。
弾力が違うのか揺れ方が違う。
両者大きくのけぞり、勢いをつけてぶつかった時・・・2つに融合した。
色は白と肌色がマーブル状になっていた。
まるでお互いが主導権を主張しているようにせめぎあっている。
「ルル様!!」
わしとアリスは我慢できずルル様にせめ寄った。
「落ち着きなさい。二人とも。大丈夫ですよ。
ちゃんと変態は問題なく進んでいます。
ただ、今までにない変化ですね。
これは・・もしかしたら
突然変異で亜種になるかもしれませんよ。」
「突然変異じゃと。」
「ルル様、亜種とはなんですか私は聞いたことがありません。」
わしとアリスが動揺して、お互いに目を合わせてからルル様へ目を向けた。
「亜種とは通常の変態ではなく、まったく新しい変態になることです。
通常の変態よりも強く能力も高くなります。
おそらく、ラルチェは闘牛や乳牛でもない変態を迎えるでしょう。」
驚いているわしらに向かってアルタが会話に入ってきた。
「タケル、アリス これは凄い事なんだよ。
奇跡といってもいいかもしれないよ。
たぶん中のラルチェが無意識に乳牛に成る事を拒否しているのかもしれないね。
変態中は意識はないはずなのに・・・すごいよラルチェ!
これは、変態後が楽しみだね。」
「ラルチェはタケル様の為にも闘牛になることを心から望んでいましたから。
乳牛では一緒に戦えないといつもそばに居たいからと・・。」
ラルチェよ。そこまでして闘牛になりたかったのか・・・
そして、わしの為じゃと・・・わしはなんて果報者なんじゃ。
ありがとう・・ラルチェ。
だが無理だけはしないでおくれ。
わしの大事なラルチェよ!!
ただ、ただ、わしはおっぱいに向けて祈ることしかできなかったのじゃ。
ラルチェはどんな亜種になるのでしょうか?




