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第45話 創造

「【疫病神】!」


 ウイルスビー玉を造り投げていく。ちょくちょく感染している。このイビルの回避力があれば地道にだが、倒せそうだ!

 そしてドラゴンのHPが1/3を切った瞬間、ドラゴンの深紅の体の一部に黒色が入っていき……


「モンスター名も変わった!?」


 体が禍々しい色合いになっただけじゃない! モンスター名がレッドグルーから漆黒の朱龍になった。ここ担当したやつのネーミングセンスは疑わしいが、名前と見た目だけ変わるなんてことはないだろう。


 ドラゴンは飛び上がった。

 だだっ広い部屋だから飛び回ることは容易だろう。確かに翼があるのに飛ばないのは不自然だがな。


 ドラゴンがあのブレスを吐きながらこちらに飛んできた。


「やばい……」


 すると視界が一瞬暗くなり俺は場所を移っていた。


 イビルの忍び寄る影だろうか。


「助かったイビル」


 だが何度もは使えない、俺はストップウイルスでウイルスビー玉を作り投げたが、勢いは止まりそうにない。

 もうだめか……


『スキル【万物の造り手】を取得しました』


 土壇場で!


『何か材料をもとに今まで触れた物を複製するみたいじゃ、わしで何か造って素材にすればよいじゃろう』


 疫病神が獲得したスキルの説明をしてくれた。


 俺が触れたことがある最強のものは……


 何もしなければあと3秒ほどで死ぬだろう。


 最強……?


 スカンダの剣はどうだ!


「【疫病神】【万物の造り手】!」


 俺は2本の剣を複製する、いやでも考えたら俺は武器は持てない!

 するとイビルが俺の首から下を全てスライムの体で覆った!

 そしてイビルをまとった俺は両手で1本ずつ持った。

 間接的なら剣を持てたのである!


「【世界剣】!」


「何っ」


 緊迫した状況で声がしたことに夜虎は気付かなかった。


 2本の剣は伸びてドラゴンに突き刺さるがまだ伸びる、そして剣ごとドラゴンを壁に突き刺した。

 すると剣は消滅した。やはりレプリカなだけあってすぐ壊れるな。

 だが、問題ない! 何故なら俺は何度でも造れるのだから!


 俺はドラゴンの傍までイビルをまとった足ですぐに辿り着き、剣を造り刺す!

 すると俺の背中、横腹からいや正確にはイビルから手みたいにスライムの触手が出てきて剣を持った。

 すると体は勝手に動きドラゴンを切り裂く!

 俺はそこで剣を造ることに集中する。見た目では10本の手で剣を握り無造作に振りまくる。剣が壊れればまた造る。ブレスを吐きそうなら世界剣で剣を伸ばして喉を八つ裂きにする、飛びそうなら翼をと身動きをとれないように切り刻む。これは手数そしてこの剣の性能が無ければできないことだ。


パリーーン!


 ドラゴンが砕け散った。


 イビル様様だ!


「ありがとう、イビ……」


 俺は体から離れたイビルに礼を言おうとしたが、イビルにはねのけられた。

 そしてイビルは見覚えのある剣、いやさっきまで使っていた剣の本物に突き刺され爆発とともに消えた。


「イビルーーーーー!!!」


「やれたと思ったがな……」


 そこには今砕け散ったイビルの結晶と見慣れた男が立っていた。


「生きてたのか! スカンダ! イビルの仇を取らしてもらうぞ!!」

 イビルどこまでも優秀すぎる!

 生きてました、スカンダ。

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