第33話 サボテンジジイ
「カナ! まさか……」
部屋の奥から栗色の髪の女性が走ってきて倒れた女の子を抱えた
「あなたは冒険者さんですか?」
「はい……そうですよ」
泣きそうな顔で俺に話しかけてきた女性はこの女の子のお母さんらしく、この女の子は病気を生まれながら患っていて今悪化したらしい、助けるためには町から10キロほど離れた場所にある伝説のサボテンの花がいるみたいだ。
「じゃあ行ってきますね!」
「けどあそこは今は病の砂嵐に囲まれているんです……この子の父も花を取りに向かったんですが、そのまま倒れてしまって……」
病ってウイルスか? 勝ったな!
「大丈夫です、取って来ますよ!」
「ありがとうございます!」
そうして俺は町を出て言われた通り北西に向かった。
「よしあれみたいだな!」
凄い砂嵐だ! 目に入るかもな、痛いよな、
「そうだ!」
ゴーグルをすれば良いんだ!
どうするかって?
「イビル! ゴーグルになってくれ!」
「プニプニ!」
そしてブレスレット(?)から元の形に戻り、そして縮んでいきゴーグルになった。
そして着けてみたが、
「視界悪!」
視界が薄紫色になったのだ。これじゃ見にくいな……
まあいっか! 見えなくはないしな!
「よし入るか!」
ブフゥー!
うわあ、やばいなぁこれ、飛ばされそうだ
しかもうるさい!
『感染しました、解除しました。感染しました、解除しました。感染しました、解除しました……』
ウイルスはペインウイルスみたいで、新しいのではなく少し残念だ、
そして5分ほど歩き砂嵐を抜けた。
「あった!」
思ってたより小さいサボテンだな……
「よしさっさと花取って帰るか」
「よく来たな、若いの」
年老いた声! 何処からだ? 辺りを見回すが誰もいない、
「ワシはサボテンじゃ」
「話せるの!」
「ここまで来れる者など10000年振りじゃ」
「いや長生きすぎだろ!」
「そうじゃな、ワシももうそろそろ寿命を迎える、あの砂嵐は一定の免疫力がないと突破出来ないものでな、ためしているのだよ。この花を授ける人間を」
「へぇーじゃあ俺はいいのか?」
「もちろんじゃ、持って行きなさい、これでやっとワシも終わりじゃ、自分で抜けぬから困っておったのじゃ、流石にこの世も飽きたからな」
そして俺は花を摘んだ。
するとそのしゃべるサボテンは一瞬で灰になり、周りの砂嵐は消え去った。
「戻りましたよ、お母さんこれですよね?」
「あああ、ありがとうございます!!!」
俺は町に戻り花をその親に渡した、そのお母さんは女の子に花を頭に置くと女の子が光出した。
すると黒い霧が女の子から湧き出てきてそれは俺を襲った。
「なんだ!」
『スキル【疫病神】を取得しました』
いや疫病神って! 救ってあげたんだけど!
『よぉ! 若いの!』
なんだあのサボテンジジイの声?
『スキルとなって生き返ったのじゃ、お主の中にじゃがな』
「出てけー!」




