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第16話 決死の戦い(黒猫目線)

 またブックマーク増えていました。ブックマークして下さった方ありがとうございます。

 サブタイトルにもありますが、前回最後に登場した槍使い、黒猫目線で書いています。

 俺の不意打ちで無傷とはな、ぶっちゃけ今まで戦ったなかで最強かもな。槍で攻撃しても拳で弾かれる!

 なら拳を避ければいい!


「【刹那の風】!」


 これは、10秒間だけ敏捷2倍でノックバックを受けなくなるが、防御力が1/2になるというスキルだ。


 10秒だけと思うかもしれないが、戦においては10秒でもほぼ決着がつくことある。

 俺はゲームでだが何度もそういうことがあった。


 俺はこの拳野郎の攻撃を避けプレイヤーの弱点である頭に【パワーランス】を打ち込んだ。


 【パワーランス】とはごく稀に現れるシークレット職業とかいうのを抜いた普通の職業のジョブスキルで最強と名高い攻撃スキルだ。

 一撃だけ攻撃力が2倍の攻撃を防御無視で与え、敵の弱点にこの攻撃を当てた場合クリティカルが50%で発動するという運要素が絡むが通常のクリティカルと比べるとかなり高い確率で大ダメージを与えるというものだ。

 だが、発動後30秒以内に受けるダメージが2倍になるという危険なところもあるが、最悪敵と距離を開ければ補えるというデメリットだ。

 だが、このようなスキルが多いため槍使いは技術が必要な職業だ。


 だが、俺の攻撃は拳野郎のところに表示されているHPを5分の1も削らなかった。正確なHPの値がわからないため、物凄いHP高いか特殊なスキルを持っているかのどっちかだろう。

 だが、俺でもそこそこ全プレイヤーのなかではレベルは高い方だ。だからおそらくそこまで、レベル差はないだろう、つまり後者となる。

 これは厄介だ。急いでコイツから距離を取ったところで10秒が経過して【刹那の風】の効果が切れた。しかし拳野郎に追撃で180ダメージくらってしまった。さらに【刹那の風】はあと5分は使えない。

 仕方ないな、序盤にこれを使うことにはなるとは……


「【ジェミニランス】!」


 そういって俺は槍を持っていなかった手にもう一本の槍を持った。


 【ジェミニランス】は槍が二本装備出来るようになり、攻撃系スキル全てが二本仕様になり単純に考えれば2倍ダメージを与えられるようになる、そして俊敏が50%増加する。

 これは欠点は無さそうに見えるがとてつもなく操作が難しいのだ。


「驚いたか? 槍を二本持ちしたプレイヤーなど俺以外にいないだろう」


 すると拳野郎は驚いた様子もなくこう言った。


「不思議でもないだろう、持とうと思えば持てそうだし、どっちかっていうと俺の方が珍しいだろう!」


 まあ確かに素手で戦うプレイヤーなどいないだろう。いや発想すらするプレイヤーもいないだろう。


 そう会話している間に30秒経った。ここから反撃にまわる。


 俺はある程度距離を保ちながら、二本の槍を交差させながら的確に拳野郎に入れていくが、全くダメージを与えられていないどころか回復してやがる。

 俺は拳は避けているが、拳を振ってできる衝撃は全ては避けきれずダメージを受けて体勢が崩れる。

 すると拳野郎はここぞとばかりに、近づいてきて拳を直で入れてこようとするのを必死に二本で受けるが衝撃が貫通してきてダメージを受ける。

 このままでは俺が負けるな。


「本気を出してくれているのに、俺が本気じゃないのは悪いな! 本気を出すぜ!」

 

 こいつまだ先があるのか!


「出来ればやめて頂きたいが、戦では遠慮は不要だ! 全力で来い!」


 久しぶりに体が喜んでいるようだ。いつも以上に体が動くし、気持ちも高まってきた。

 そうしていると5分が経過した。


「【刹那の風】!」


 俺は拳野郎の後ろに一瞬でまわり込み、


「【パワーランス】!」


 後頭部に二本の槍を同時に突き出した。

 二撃ともクリティカルだった。


「何!」


 だが、それですらHPの半分も削れない。


「ならせめて生き残ったあの子のためにも相打ちさせてもらう!」


「【最後の槍(ラスト・ランス)】!」


 これは自分の最大HP30%削る代わりに相手に自身の最大HP60%の固定ダメージを与えるものだ。つまり今の俺だと俺も死んでしまうが、120%分のダメージを与えられる。これならやれるはずだ!


 


 

 だが、それでも届かなかった……

 もう1話頑張って今日中に投稿したいと思います。

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