↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
36/48

透と陽夏


 「私にヒーちゃんの隣にいる資格なんて無い。まだ、分からないの?」


 ——私はとってもずるい人間。ヒーちゃんに嫌われる事が怖かったんじゃ無い。本当は自分がどんな人間か思い知らされるのが怖かったんでしょ? 他でも無いヒーちゃんから。


 「な、何を……?」


 透は目を細めて夢の中の自分自身に一歩詰め寄る。


 ——だから、先に自分を卑下して、バレる前に払暁から逃げたかった。


 「ち、近寄らないで、」


 息遣いが感じ取れるほど間合いを詰めると、透は夢の中の自分を抱きしめた。


 ——でも、それで良かったんだ。ヒーちゃんはそんな私を受け入れてくれた。


 「そんな虫のいい話が……」


 ——分かってる。この戦いを終わらせたら、私は罪を償う。例えそれで死んでしまうとしても、もう何も怖く無い。ずっと何処までもヒーちゃんが私と一緒にいてくれるから。


 透は目を閉じ、そして、瞼を持ち上げる。瞬い陽光が少女の目を灼いた。




 「殺したいんだろ? この俺様を」


 ——そうだ。陽夏はお前を殺したい。


 「くっくっく、いいぞ。なら……」


 ——でも、お前を殺したいのは陽夏だけじゃ無い。陽夏はお前や召喚士を殺したい人達の代表なんだ。だから、失敗しない為に最善の方法でお前を殺す。


 鬼はつまならそうに嘆息した。闇だけが消え、依然として眼前には肩を揺らす鬼がいた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。