浮気してる?
朝になっても、必ず家には戻っていた夫が、2日続けて戻らなかった。
連絡も取れない。
心配した私は、夫の事務所に向かった。
夫はいない。
事務所の電話の留守電を聞く。
「葵です。今から帰ります。」
女性の声。
机の引き出しには、ラブホテルのスタンプカードと避妊具が入っていた。
浮気をしている?
そのまま、事務所にいると、夫が入ってきた。
私の存在に驚く夫。
「何してたの?帰ってこないから、心配になって、事務所に来た。」
「急に、大阪出張になった。」
「電話に女の声が入ってるんだけど何?」
「仕事の電話だろ。」
「これは?」
ラブホのスタンプカードと避妊具を見せる。
「高橋が、冗談でくれたんだよ。」
仕事仲間の名前を出す。
「じゃあ、高橋さんに電話して。」
「いい加減にしろよ。今、大阪から戻って、疲れてんだよ。」
夫は、逆ギレした。
浮気の疑念を持った私は、それから、夜戻らない夫のスマホに執拗に電話をかけるようになっていた。
スマホに応答がなければ、事務所にも電話するが出ない。
そして、家に戻る夫に何をしてたのか問い詰める。
家に戻る夫は、浮気を疑う私に腹を立てる。
いつしか、私を怒らせるようなことを言っては、家を出るようになった。
今、考えると、浮気相手の元に行くために、ケンカを仕掛けられていたように感じる。
結婚前までは、常に私ファーストで、私に意見をすることもなかった夫が、専業主婦になり、支配欲を満たし、私を蔑む《さげすむ》ようになったと感じる。
「紗羅、辛いと思うけど、、疑いはあっても、旦那を責めたらダメだよ。
結婚したら、恋愛ゲームはゲームオーバー。
浮気は、新しいゲームをしてる感覚だと思う。
家があるから、帰る義務を果たしているだけ。
義務を果たしてるのに、居心地が悪かったら、浮気相手とのゲームを楽しむ時間を選ぶよ。
浮気相手のところに行くキッカケを自分が作ったらダメだよ。」




