選択
家を出た旦那と翌週の土曜日に話し合うことになった。
彼には、母の体調が悪いと言って、土曜のデートをキャンセルした。
子供を保育園に預け、ファミレスで旦那と会う。
「オレが、浮気してたのは認めるよ。
でも、お前のは許せない。」
「自分勝手すぎない?」
「家庭を大事にする女だと思ってた。」
「私は、あなたの浮気を知ってから、苦しくておかしくなりそうだった。
それでも私は、仕事と家事と育児に追われて、とても、孤独だった。
あなたは、何ひとつ手伝ってくれない。」
「だったら、言えよ。」
「言ったことあるよ。
言ったら、機嫌が悪くなるだけだから、女のところに行って欲しくなくて我慢してた。」
「忙しいって言いながら、男と会う時間があるんだろ。
いくらでも、時間作れるってことじゃん。」
「どうしてそうなるの?
少しでも、家事を手伝おうって思ってくれないの?
私は、あなたの何?
家の事するだけの存在?
いつも、私のことを下に見てる。
都合よく動けばいいだけじゃん。
私を1人の人間として見てる?
私の気持ちを考えようとしてくれたことある?
私は少しでいいから、気持ちの通った時間が欲しかった。
でもあなたとは、まともに話もできなかった。
いつも、馬鹿にされて終わるだけ。」
沈黙が続く。
旦那が言った。
「オレの目の前で、相手に電話して、もう会わないって言えるか?」
(それで、どうなるの?いい旦那になってくれるの?)
「あなたは、女と別れられるの?」
「お前次第。」
「あなたが、先に彼女に電話して、別れてよ。」
私は、考えていた。
今、旦那の前で彼と別れて、旦那とやり直すことができたとしても、私はずっと旦那に見下された結婚生活を送るのだろうか。
彼だったら、ずっと私を愛してくれるはず。
また、しばらく沈黙が続き、旦那が言った。
「別れようか。」
「彩華、旦那が浮気なんてしてなかったら、私は、浮気なんてしなかった。
辛い思いに耐えてたら良かったの?
家事や子育て頑張って来たことは、何の意味もないんだね。
誰にも感謝されないのに、家事や子育てしてきたって思うとすごく虚しかった。
彼と出会ってなかったら、私、おかしくなってたよ。
浮気するのって、そんなに悪いこと?
誰が私の心を支えてくれるの?
孤独に耐えるのは地獄だよ。
最後まで、旦那の愛は感じれなかった。
私が、彼に別れるって電話してたら、私に向き合おうとしてくれてたのかな。」




