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浮気をされたら  作者: こたつむ
紗羅の場合

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14/15

バレる

 マッチングアプリの彼と会うようになって、3ヶ月が過ぎた。

 土曜日の夕方までのデートを繰り返していたが、一泊旅行に誘われる。

 たまには、子育て、家事から解放されて、楽しみたい。

 私は、子供を実家に預け、旅行に行くことにした。


 旦那は、土曜出勤も、浮気も疑うことはない。

 それどころか、私が家にいない方が、旦那も自由にできて良かったのだろう。

 

 すべてを忘れての彼との旅行。

 彼は、私が楽しめるよう、しっかり計画を立ててくれていた。

 私のための時間が用意された。


 旅行に出かけてから、彼は土日を共に過ごすことを希望するようになった。

 私は彼に、実家住まいであるとウソをついている。

 母の体調が悪く、長く家を空けられないと。

 躊躇する私に、彼は私の実家へ挨拶に行きたいと言って来た。

 本気で、私を愛してくれている。

 私は、言葉を濁すが、月に一度、土日を共に過ごすことを約束した。


 彼とデートをするようになってから半年、彼との土曜デートから戻ると珍しく旦那がいた。

「子供を保育園に預けて何してたの?」

「仕事よ。」

「違うだろ。」

「何が言いたいの?」

 私は、声を荒げた。

 彩華の言っていた通りだ。

 都合が悪くなると、人間は逆ギレする。

「男と会ってただろう?」

「あなたが浮気してるからって、私まで一緒にしないで。」

 旦那の呼吸が荒くなっていることが伝わってきた。

 沈黙が続く。

 旦那は、呼吸を落ち着かせ、言った。

「今朝、お前のスマホ光ってるの見たよ。違うなら、スマホ見せれるか?」

 今朝のメッセージ、

『オレ、レンタカー借りるからさ、駅まで迎えに行くよ。』

 私は、身支度に夢中で、キッチンにスマホを置きっぱなしにしていた。

 言い逃れはできない。

「あなたは、見せれるの?」


 夫は、家を出た。


 私は、彼とデートをするようになった当初は、いつも通り仕事に行く振りを装って出かけていたが、私に興味のない夫にその警戒心は薄れ、土曜日は、いつもよりおしゃれをし、彼とのデートを重ねていた。


「彩華、旦那は浮気してるのに、どうして私の浮気にキレることができるの?

 私は、結婚生活を続けるために、旦那の浮気に気づかないフリして、責めたりしなかった。

 責めるのは、結婚生活をもう続けたくないから?

 半年もバレなかったのは、私を信じてくれていたから?

 それとも、私なんて誰も見向きもしないって思ってたから?

 怒るのは、ヤキモチ?

 それとも…」

 




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