↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
浮気をされたら  作者: こたつむ
紗羅の場合

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
13/13

マッチングアプリ

 子供が寝た後、帰らない旦那を待つ長い夜が続く。

 不安で、寝ることができない日々。


 その時間を埋めるため、誰かと繋がりたくて、マッチングアプリに手を出した。

 旦那が帰るまでの時間、何人かの相手とやり取りをする。

 送られてくる優しい言葉に癒される。

 ただ、時間を埋めるだけのもの。


 「会いたい。」

という話になると、返信をせず、やり取りを終わらせていた。

 マッチングアプリを始めて3ヶ月が経ち、会うことを焦らず、日常の小さな幸せをメッセージとして送ってくれる男性に、この人だったら、危なくないかもしれないと思い一歩を踏み出した。


 子供は土曜保育に預け、待ち合わせ場所に出向く。

 男性は、真面目で、女性慣れしていない様子。

 ランチを取り、映画を見るといった王道のデート。

 映画を観た後、カフェで映画の感想を話す。

 そして、保育園のお迎えに間に合うよう、別れる。


 それからは、毎週土曜日に会うようになった。

 会ってからのやり取りは、相手を探るものから、心が通ったものとなる。

 彼の思いやりに溢れる言葉に、帰らない夫を待つ不安の時間が、彼との会話を楽しむ温かい時間へと変わっていった。

 

 結婚している私は、彼との関係を急がない、もちろん彼には、結婚して子供がいることは伝えていない。

 彼は、もっと関係を深めたいと思っているが、夕方には家に戻る私に疑問を持たない。

 関係を焦って、私が離れていくのを恐れている。

 私が、恋愛上位。

 会う日も、行きたいところもすべて、私の気持ちを尊重してくれる。


 優しい彼と旦那を比べるようになる。

 旦那の言動に、私への思いやりはない。

 彼と夫を比べるたび、夫の思いやりのなさを思い知る。

 この人は、身の回りの世話をしてくれる人が欲しかっただけなのだろうか。

 交際期間中も、デートというデートはなく、一人暮らしをする旦那の家に呼ばれ、ご飯を作ったり、洗濯をしたりしていた。

 私のための時間を過ごしてくれたことはない。


 彼の気持ちに触れた私は、旦那の帰りを待たなくなり、夜遅く帰って、色々用事を言いつけてくる旦那にNOを言えるようになった。

 旦那のために無理はしない。

 

 「彩華、私、マッチングアプリで知り合った人と会ってるんだ。

 旦那を奪われたくないって焦ってたけど、他の人と過ごす時間ができたことで、嫉妬に狂いそうな自分から、解放されたの。

 私は、旦那がいるから、寂しさを埋めたいだけだったけど、彼は真剣に私と向き合ってくれる。

 私より彼の方が気持ちが大きくて、私が上位の恋愛をしてるの。

 わがままを言っても、彼が受け入れてくれることで、人から愛されるってこういうことなんだって思った。

 彩華が、言ってたように、他の誰かができると旦那と比べてしまう。

 旦那に、私への気持ちがないって、改めて感じたよ。

 彩華の夫も、彩華に愛されたいって思ってたと思うんだ。

 だから、浮気をして、他の誰かに愛されることで変わったのかな。

 旦那も、私が変わったって思ってる。

 変わらなきゃ、私はずっと旦那に下に見られたままで惨めじゃない?

 相手のわがままを受け入れるだけの夫婦生活からは、卒業したいって思ったの。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。