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三日月と夏の宵
夏の終わりの夕方は白くて
どこか、夢のよう
立秋も過ぎて、日差しは変わらない
それでも朝晩、水道水に手をひたすと
伝わる水の冷たさ
ひまわりが盛りを過ぎた頃
一日、一日と日暮れは早くなり
秋雨、窓から線の雨を見た
最初の涼風を想う
暮れていく空に、三日月
地平線の先にある星は、宵の明星
昔見た景色を思い出す
松虫、鈴虫、蟋蟀……
草むらに、秋が来た
すすきの穂の金色の波を想う
日が暮れたあとに残る、静かな時間
静かな虫たちの夜のこと
高い夜空に続いていく
星空の無限を夢見て
外から聴こえる、虫の音
目を閉じると感じられる
今だけの秋の気配の中で
おやすみ、秋の生き物たち
良い夢を見られるように




