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東南アジアの夢
熱帯夜の眠りから覚めて
起きたら知らない部屋にいた
そんな夢を見ていた
夢であることを知りながら
目覚めていないという夢
開いた窓から朝の風
カーテンを開けたらそこは
東南アジアの路地裏
屋根越しの景色は建物と空
先方の高い建物を曲がった先から
街の喧騒が聞こえる
気怠い朝
風の匂いが違う
一歩、外に出れば熱気を感じて
水道水は生温かい
自転車が通ると道に舞うのは砂ぼこり
鶏の声、子どもたちの甲高い声が
路地裏を駆け抜ける
大通りにはクラクション音
喧騒の街に風が吹く
気怠いオレンジ色の風が
この街に自分は
前から住んでいたような気がする
昔から変わらず今まで
働いて、働いて
それでも野菜も服も高いのは変わらず
ただ友はいて、時は過ぎていく
富裕層は高級住宅街に住み
いいものをあっさり買っていく
彼らには彼らの生活がある
夕方、屋台に出て夕涼みしていると
まなざしの向こうに白い雲が流れていくのが見えた
大通りを通っていく外国車も
平原を駆け抜ける野生の馬も
高い空から見たら、つながりの世界
西日に照らされた街に夜風が吹いて
熱帯は夜になっていく
土産物屋で買ったサイダーの瓶に手紙を入れて
海に流したくなった




