第10話 傲慢=チート?
説明ターンが2つの話に伸びてしまいました…申し訳ないです。
チュンチュン!
鳥の鳴き声が聞こえたが聞かなかったことにし二度寝をしようとしていた。
…そんなことしている場合ではない事に気づきのろのろと小屋にあった布団から這い出る。
「今日からダンジョン探索か〜。」
一瞬もうちょい寝てていいんじゃないかという思考になりかけたので頬を叩き、俺自身に喝を入れた。
「よっしゃ、じゃいくか。」
俺はスキル内容のまとめを脳内でやった後、そのまま寝てしまったので【傲慢】の推測を忘れてしまった。
傲慢は鑑定補足A級でさえ説明できないらしく、S級にしない限り言えないらしい。
だから俺の感覚でまとめていくと【威圧】は普通とは違い、自分の名前と大罪保持者である証明である所持スキルの名を言葉で言うらしいが、実際かなり恥ずかしい。
傲慢スキルだからかそこら辺は若干感覚でわかる。
この特殊な威圧の効果は周囲にいる全ての敵対者の憎しみを俺自身に集めるという経験値狩りにしか使え無さそうなスキルだ。
他のスキルもちゃちゃっと説明すると【未来先見】は文字通り1秒×レベル数先の未来が見えるという反則スキルでクールタイムはなく、一回使うごとに全MPの1割を持っていくという非効率なスキルだ。
しかし戦いではその効果を遺憾なく発揮するだろう。
【正義制裁】は俺が悪だと断じたことに対してステータスが1分×レベル数と5倍×レベル数がこのスキルの強化値だ。
これは全MPの5割を奪われるが、俺が悪だと断じた対象を倒せば奪われた5割が帰ってくる
まだこのスキルは曖昧なので他にも使えるやり方があるかもしれない。
【絶対支配】…ふざけたスキルだが俺に屈する感情をもっている敵に俺の支配下におけるようになるという。
俺への反抗は勿論、支配した者を使って戦うことができる。
このスキルはMPの消費なしに無制限に使うことができるので集団戦ではとんでもなく効果を発揮するだろう。
【未来改変】は俺が信じた未来に過程を現実と入れ替えるというなんだこのチートスキルは?と言いたくなる。
例えを出すなら俺がこの前死にかけた変異ミノタウロスを圧倒したという俺が優位に立つ未来に【改変】してしまうやばいスキルだ。
しかし現在残っているMPの8割を奪われてしまうため容易には使えない。
まさに傲慢なスキルたちだな。
ていうかこのスキルまともな気を持っていない奴が使うと絶対勝てないだろ。
いやでもそれを確かめるための試練なのか。
あと最後にこの傲慢というスキル自体に能力がある。
いや、権能と言った方がいいか。
_俺が欲しいと思ったスキルを作り出すことができる_
これは完全に推測だがある意味確信でもあった。
事実鑑定補足など出てきているし
多分階位を上げることで今より強いスキルが出てくるのだろう。
その為にも俺はいち早くこの階層を拠点としてダンジョン探索を進めなければならない。
俺は階位を上げる為、51階層に繋がる階段を降りた。
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「おらっ!くらえ!!」
目の前にいたミスリルゴーレム3体を『ルミノス•ホワイト』の強化魔弾で貫く。
なんだか狙撃が上手くなってきている気がする。
これも傲慢の影響か?と考察していたが前方から出てくるモンスターが埒があかない事を悟った俺は狙撃をやめ、自らモンスターの海へ飛び込んだ。
「とりゃあぁ!!」
高くジャンプした俺が着地とともに魔導銃剣を地面に叩きつけた。
するとどうだろうか。地面から火柱が噴き出してきた!
かっこいいなこれ!と思いながら次々に狩っていく。
50階層にからは、今までとは比べ物にならない程モンスターの一体一体が強かった。
多分25・50・75階層からモンスターの強さが変わってくるのだろう。が、今の俺に比べればゴブリンとノーライフキングぐらいの差がある。
ダンジョンのモンスターは侮ってはならないと言われているが今の俺はこのままダンジョンを攻略できそうな気がする。
ていうかそもそもダンジョンに終わりはあるのか?
ダンジョンは日本だけではなく世界有数の国の各地にも出現したらしい。
その地域ごとによってダンジョンの難度が変わってくるとギルドは言っていた。
中でもダンジョンの難易度的にも人類の成長的にも世界のトップに躍り出たのはアメリカで他の国より強い人材を多く輩出していた。
だが、日本も負けておらず、その独創性により、魔法の属性特性を生かした『属性付与を編み出した。
これにより、人類は「魔法」という術式に頼らない戦い方ができるようになった。
有名なもので言えば火属性を纏った剣や術者の身体や体の部位に風の属性を付与して風如くの速さになることができるなど様々な使い方ができる。
ただ、効率の悪いやり方や「魔導」のランクが低いと失敗したり、暴発したりする。
なのでオリジナル技を練習をしないうちから実践で使うやつなどいないのだが…
「火炎の弾丸!」
地面に向けて放った音速で飛ぶ弾が着弾する。
その瞬間、球状に爆発して周りのモンスターを一気に燃やし尽くした。
「あ、MP入れ込みすぎたわ。」
と言いつつも俺はかなりやり切ったような顔をしていると思う。
だった火だよ?男のロマンだよ?
狙撃手しかなかった時はバッドラックの影響で魔法適性がなく、さらに言えば魔法適性すら一つも出てこなかったんだ!
今ぐらいかっこよく決めたっていいじゃないか。
俺は魔導A級というのを惜しみなくこれに費やす。
まあ魔導は減るもんじゃないしな
欲を言えばこのまま他の魔法適性も欲しいしな
…いや、俺が持っているスキルは何だっけな?
そう、傲慢だ。
このくらい我儘でもなんでも無いはずだ!
さあ出てこい!
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「常闇時空ッ!!」
俺は厨二全開の名前を叫びながら周囲に魔術転移の術式を周りに展開する。
俺の英語はかなり曖昧なため、適当に好きな単語を並べただけになるがかなり様になっている。名前以外は。
「解放!」
そう言い放つと同時に俺の周りに前方に出現していた最近の魔法実験台に選ばれたハイオークらの周りに俺のと同じ転移の術式が離れた位置に展開され、そこから大量の「闇属性」の初級レベルの魔法「霧闇」がものすんごい量になって噴出する。
あっという間にダンジョンの階層自体が真っ暗になった。
正確には持続時間と五感の感覚を一時的に消失するという強化を果たした霧闇なのでモンスター達が闇の中で戸惑っている。
さらに風属性と雷属性の中級レベルの魔法「風重圧」と「強化感電」を術式を通して霧闇の中にいるハイオークに送る。
やがて這いつくばり動けなくなったオーク達を数え切れないほどの「弾丸」を俺の翼のように配置する。
そして転移術式を通ってきた弾丸がハイオークらを蜂の巣にし、鋭い弾丸の餌食となった。
「…決まった。」
激しくMPを使ってしまったせいで精神強化があるものの強い疲労が滲み出ていた。
他属性複合型魔法「常闇時空」
名前は悲惨だが物量で攻めてきたモンスターに対して多大なるダメージを与える。
弾丸の一発一発が鋭く体内をえぐるため中で生き残れるものはほとんどいないだろう。
俺は術者なので俺自身が見えないという間抜けを防ぐため聖属性の魔法「闇の暗視」を創り出した。
この魔法は非常にMPを使うので効率化するための魔法の修練が必要だ。
これからの探索もちょくちょく使っていくものになる。
己の「傲慢」さに願った結果、本当に全属性の適正スキルを手に入れることができた。
未だに階位は上がらないがこれからに期待しようと思う。
俺は疲れた体を癒すために「陰陽の草原」に帰還するのであった。
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