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第十二話

どことも分からない場所。

睦月寝ている。そばに渚と見習い天使が立っている。


睦月「…んっ。」

渚「お目覚めですか?綾瀬睦月さん」

睦月「あれ?渚さん?」

渚「あなた、また死んだんです。何があったか覚えていますか?」

睦月「…まさか結菜ちゃんが。」

渚「神崎結菜さんの事が嫌いになりましたか?」

睦月「…」

渚「人が何を思っているかなんて、天使の私達にもわかりません。…人を嫌いになる事は簡単です。でも人を好きで居続けることはとても難しい。だから人間は面白いんです。人の心を受け入れる事。それが愛情です。私も愛情を知りたい。だから私は人間に生まれ変わりたい。」

睦月「渚さん…。」

渚「もう一度聞きます。神崎結菜さんの事が嫌いになりましたか?」

睦月「…わかりません。」

渚「では、もう一度現世に戻って答えを探してください。ほら、信太朗さんが貴方のために友達ともめてますよ。」


信太郎とつかさ、胸倉をつかみあいながらもめている。

そこに弘志がゲーム機を持って入ってくる。


弘志「…全く状況が飲み込めないんだけど?」

つかさ「空気読んで。」

信太郎「…良い機会だ。話すよ、全部…」

弘志「OK。理解した。」

信つ睦渚「何を!!」

弘志「だから、信太郎がこの前事故にあった時、天使からゲームを貰って、未来をやり直すことが出来る様になったんだけど、どうしても睦月ちゃんが死んでしまうんだろ?」

信つ睦渚「なんで!?」

弘志「ほら、俺、不二子さんに薦められて友情表現専門学校通ってたじゃん?友達の言いたいことを理解するのは、友情表現の基礎だから。」

信つ睦渚「すごっ!!」


不二子、一瞬姿を現し、ピースして去る。


弘志「でもさ、そんなことになってるなら、相談してくれればいいのに?」

つかさ「そうそう。それが本当なら、私達だって手伝ったのに。」

信太郎「お前ら…」

弘志「どうせまたやり直すんだろ?今度は俺達にも手伝わせてくれよな。」

信太郎「でも、過去のつかさ達は睦月が死ぬことを知らないわけだし…」

つかさ「そうか…。」

弘志「何言ってんだよ。友情表現があれば時間だって超越…」

つかさ「そうだ!私達しか知らない暗号を決めておくって言うのは!」

弘志「無視かよ!」

信太郎「例えば?」

つかさ「例えば、人には必ず秘密にしてることってあるでしょ?それをアンタに教えるから、過去に戻ったらそれを私達に伝えるの。そうすれば自分しか知らない秘密を知っている信太郎に、どうして知っているのか聞いてくるはずでしょ。その時に理由を話せば…。」

信太郎「なるほど。良いかもしれない。」

つかさ「よし、そうとなれば秘密ね…。弘志、アンタ何にする?」

弘志「秘密か…。そう言われても…。ほら、俺ってオープンな人間じゃん?俺、お前らに秘密とかないんだよね?」

つかさ「無いならあれで良いんじゃない?小っちゃい頃ムッチャンの事が好きで、リコーダー盗んじゃったってヤツ。」

信睦天「ええーーーー!!」

つかさ「しかも、小学校の時はソプラノリコーダー。中学校の時はアルトリコーダー。」

弘志「うぉぉおおおーーーいいいい!!なんでお前がそれを…」

信睦天「認めた!!」

弘志「違う!!」

信太郎「何が違うんだ?」

弘志「それは…」

信太朗「まあいい。で、盗んだヤツはどうしたんだよ?」

弘志「返したよ、アルトリコーダーは…。」

信太朗「ソプラノリコーダーは?」

弘志「…。」

つかさ「ここに。」

弘志「なんで!!机の奥底にしまっておいたのに!!」

信太朗「しまうなよ。そもそもしまって、何してんだよ!!」

弘志「舐め回す?(真似できない舌の動き。)」

睦・渚「おぇぇえええーー!!」

信太郎「俺、友達やめていいかな?」

つかさ「私もやめたいけど、それじゃ秘密をばらした意味がなくなっちゃうし…」

弘志「だから、違うんだって!」

信太郎「まぁ、そうだけど…」

弘志「とにかく返してくれよ!!」


弘志、つかさからリコーダーを奪い、去る。


睦月「あっ、私のリコーダー…。」

信太朗「…よし、気を取り直して、つかさの秘密は?」

つかさ「私の秘密は…。実は私、弘志の事が好きなんだ。」

信睦渚「えっ?」

信太朗「マジ!?」

つかさ「マジ。」

信太朗「…うわ、あいつ、いつも肝心な時にいねえ!えっと…、聞いてもいいか?弘志のどこら辺が好きなの?だって、あいつ変態で、色々な専門学校通ってて…。」

つかさ「どこが好きって聞かれると…、今言われてたとこも含めて全部好き。変態なところも、変な専門学校通っているところも、空気読めないところも、他の所も全部含めて弘志だから。」

信太朗「…弘志には言わないの?…なんなら俺から…」

つかさ「いい。いつかちゃんと私の口から言うから。」

信太朗「そっか…」


弘志、リコーダーを隠し、戻ってくる。


弘志「まったく、油断も隙もあったもんじゃ…」

信太朗「やっと戻ってきた。」

つかさ「私の秘密、もう教えちゃったよ。」

弘志「あっ、ずりー。俺にも教えてくれよ。」

つかさ「さぁ、信太朗。そろそろ。」

信太朗「おう、そうだな。…弘志、頑張れよ。」

弘志「だから、何がだよ!」

信太朗「『チェンジ・マイ・ライフ』」


渚、天使見習い、現れる。


渚「あなたの運命を決めるゲーム。人生をやり直しますか?」

信太朗「はい。」

渚「相変わらず早いですね。それにしても…」

見習1級「睦月さんが結菜さんに殺されるより前にタイムリープして。」

見習2級「その世界のつかささんや弘志さんとコンタクトを取るというか。」

見習3級「先程得た二人の秘密をネタに二人を強請り。」

見習4級「半ば強引に未来から来たことを信じさせ。」

渚「力を合わせて結菜さんの犯行を阻止しようとするとは…。本来、私達の立場からすると止めないといけないのですが、こうなってしまったのは私達にもほんの少しだけ原因がありますので、特別に見逃してあげましょう。」

信太朗「随分と話が分かるじゃないか…。」

渚「別に、いつも掟、掟言っているわけではありませんから。…それに個人的な気持ちとして貴方に睦月さんを救って貰いたいと思っている自分が、どこかにいるのかもしれません。」

信太朗「ふ~ん。」

渚「そんな事より、準備は良いですか?いきますよ?」

信太朗「おう。いつでもやってくれ。」

渚「それでは望月信太郎に…。」

信太朗「神のご加護があらんことを!!」

渚「あっ!!」


渚、見習い天使、去る。


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