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第六話アナザー なにが聖女よ

はい、最新話です。

月一更新だと、前回の内容も忘れられてると思うので、次回からはあらすじをつけた方がいいかなぁ、と思っているのですが、どうしましょうかねぇ……(あ、忘れる程長い話でもない気がしてきた……

〜side-神城〜


「う、ん………ここは、どこ?」


私は目を覚ました瞬間、ここがさっきまでいたダンジョンの景色と違うことが分かった。地面や壁が岩でできているのは変わらないが、色も違うし、何より道は三つも無かった。きっと別の場所なのだろう。

……それより、クラスのみんなとダンジョンの奥に向かって進んでいったら、急に地面が液体のようになって……私達は何もできず、地面に文字通り沈んでいった。アレは何かの罠だったのだろうか。もしくはモンスターの奇襲の一つだったのか。いや、それより───


(レベルが上がってたからって……油断してたわ。私が気を付けていれば、こんな事には……)


聖女という、他のみんなとは違う職業と力を手に入れた私は、きっとどこかで浮かれていたのだろう。聖女とあろう者がこんな状態では……


(……そういえば、尊は? 後ろの方でずっと先生と竜樹と三人で話ばかりしていたけど、無事なのかしら……)


私は急に尊の事が頭に浮かび、そういえば私達の集団から離れていたのを思い出した。周りを見渡しても尊の姿が見当たらない。もしかしたら先生達と一緒にいたから助かったのかも───


「ぐっ!」「わひゃあ!」


「「「っ!?」」」


「な、何だ!?」


私や、気絶から目覚めた生徒達は上から降ってきた何かに驚き目を見開いた。そして目覚めて間もないのに危なげない動きで立ち上がり、剣を構えた霧島はその何かが落ちてきた所を睨んだ。そこにいたのは、


「うっ……ここは、何処だ? さっきいた所とは違うな……」

「うぅ〜……はっ! 天野君、新妻君! 大丈夫ですか!? 怪我は無いですか!?」


竜樹と先生の二人(・・)だった。竜樹はすぐに周りの状況を確認する為に周りを見渡した。先生は竜樹と、ここにはいない尊の身の心配をしてキョロキョロを首をせわしなく動かした。


「なんだ、先生と新妻君だったのか……驚かせないで下さい」

「あれ? 霧島君に、クラスの皆さん。ここにいたのですか、無事なようで何よりです……」


敵ではないと分かった霧島は剣を収めて、安堵の息を吐いた。だが、私はまだ安心出来ないことがある。


「先生、尊はどうしたんですか? 一緒にいたのではないんですか?」

「あ、神城さん。あ、あれ? 天野君がいません! 何処に行ったんですかぁ!?」

「さっきまでは一緒にいたんだ。だが、妙な奴が俺達をここに沈めた時に別々になってしまったみたいだ……くそ……」

「そんな……」


尊は……どうやらこことは別の場所に沈められてしまったようだ……。

やっぱり私は……聖女なんて……守りたいものも……守ってやれないのに……何が……聖女よ……


私は、顔は平静を装いながらも、拳を握りしめた。

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