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第四話 バレてました。

「……えっ?な、何の事だ?」

「隠さなくていい、私はもう知ってるから。言って。何で隠してたの?」


何か浮気したのがバレた男の気分だ……と頭の片隅で考えながら俺はかなり焦っていた。

何がバレたかって?そんなの決まってる。


「この前の日曜、お前の家に上がり込んでお前のプリン食べたことだろ?」

「え?」

「済まない、お前の許可も得ず食べてしまって。おばさんが上がってけって言ってな、お言葉に甘えて上がったんだ。お前は出かけてたから知らなかったんだろうが、おばさんから言ったんだからな?『プリン食べる?』って。だからお前のだとは知らなかったんだ。食べ終わった後におばさんが『あっ、これ唯の楽しみにしてたヤツだったわ』って言われて初めて気付いたんだ。だからーー」

「その事じゃないわよ。それに今初めて知ったわ。そう、用事が終わって帰ってみたら、母さんがやけによそよそしいとは思ってたけど、そういうことだったのね。まあいいわ、いつか母さんにはキツく言っておくから。後貴方にもね」


しまった、墓穴を掘ってしまったらしい。


「私が聞きたいのは何故、自分が真の勇者である事を言わなかったかよ。貴方の場合はきっと最前線で戦うのが怖いとかそういう理由なんだろうけど、貴方の口から直接聞きたいの」


ああ、その事か。此奴は多分さっきのステータス確認の時間に俺のステータスが見えたんだな。今はスキル【偽装】で誤魔化しているが、多分此奴に見間違いなんて言い訳は通用しない。ここは素直に認めるか。


「殆どお察しの通りだよ。だが俺は最前線に立って態々死ぬ危険性を高めるような事はしたく無いだけだ。怖い訳じゃない。後目立ちたくないしな」

「昔からそうやって言い訳ばかり……まあ、良いけど。私も、目立つのは嫌だから」

「ん? その言い方だとお前もまるで隠したい事があるみたいじゃないか」

「え? あの時私のステータス見てないの? ……はぁ、ほら、私のステータス、見てみなさい」


そう言って唯は目の前にステータスプレートを出して俺に見えるように回転させた。どれどれ。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


種族:人間♀ Lv.1 職業:聖女

名前:神城(かみしろ)(ゆい)


体力:109/59(+50)

魔力:92/92

筋力:30(+50)

物理耐久力:58(+50)

魔法耐久力:48

知力:98

持久力:56(+50)

魅力:SS

《スキル》

フリー枠残り 六個 取得可能スキル一覧▼

【回復魔法 EX】【杖術 Ⅰ】【身体強化 Ⅰ】

【光魔法 Ⅰ】【鑑定 Ⅰ】【偽装 Ⅰ:OFF】

《固有スキル》

【聖女の慈愛】

《称号一覧》

【人類の救世主】 【恋する乙女】

【異世界人】


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


唯のステータスを見て俺は、一つ疑問が浮上した。

「ん? 聖女? 召喚された奴らは皆勇者なんじゃないのか?」


そう、唯の職業欄には勇者ではなく、聖女と書かれているのだ。ルミリアの説明はあんまり聞いてなかったが、勇者以外の職業を召喚したというような事は言って無かった感じがする。


「私もそう思って、専属のメイドに、

『聖女という職業になっているのですが、これは何ですか?』って聞いてみたの。そしたらーー

『……っ! せ、聖女様、ですか。まさか聖女様が召喚されるなんて……コホン、良いですか? 聖女様は昔、影の真の勇者様と云われた程の偉大なお方のことです。曰く、荒れ果てた地を緑で埋め尽くした。曰く、不治の病に冒された人々を救った。曰く、死に絶えた者を蘇生させた……など、他にも数々の偉業を成し遂げた、いわばもう一人の英雄です。

その聖女様が、この度我々の召喚に応えて下さった事に、深く感謝申し上げます』

ーーって言われたの。まだ私自身は何もしてないのに、感謝されちゃったわ」


どうやらコッチ(異世界)側の人も予想外のようだった。それより、唯は目立ちたく無い、とか言ってたのに普通にメイドにバラしてるじゃないか。

そんな意味を込めて視線を送ったら、


「あら? 貴方、もしかして専属のメイドにもいってないの? あそこにいるメイドは既に貴方の所有物(・・・)という事になってるのよ。もし貴方が彼女に真の勇者であることを言っても、貴方が『言うな』と言えば、それだけで秘密は必ず守られるわ。もし逆らったら、命を落とすように魔法がかかってるらしいから」


……え、何それ怖い。ま、まあ、別にセレナさんに聞いて欲しい訳では無いし、誰にも言わなければ良いだけだしーー


「あ、あの、尊様。真の勇者、とはどういうことですか? それに、唯……様も聖女って……」


あ、そうだった。セレナさんが部屋の中にいるの忘れてた。セレナさんは動揺が隠しきれていない表情でこちらを見ている。仲間にしますか……じゃなくて、聞かれちゃったなら……


「ああ、話してなかったね。どうやら、俺達はこの世界の英雄の後継者みたいなもんらしい。話を聞いてたなら分かると思うけど、このことは誰にも言わないで欲しい。誰かに知られたって、俺達は得をしないから」

「は、はい……でも、それで良いのでしょうか……」


これで大丈夫、かな? まあこんな事言ってるけど、結局俺達が世界を救う為に戦う事は変わらないから、職務放棄とかでは無いよな?

セレナさんの心配を他所に俺は少し言い訳くさい事を考えていた。

そんなこんなで、異世界初日は終わった。


【聖女】…影の真の勇者とも呼ばれる職業。レベルアップ時にステータスが二倍になるが、魔力と知力は十倍になるという、これ又超チートな職業。


【杖術】…杖の扱いが上手くなるスキル。

【身体強化】…体力、筋力、物理耐久力、持久力のステータスが上昇するスキル。レベルⅠで50、レベルⅡで100、レベルⅢで150、レベルⅣで200、レベルⅤで250上昇する。


【聖女の慈愛】…レベルアップ時に魔力のステータス上昇値をかなり上げ、回復魔法のレベルをEX(神をも越えたレベル)にする。神城唯の固有スキル。


【人類の救世主】…人類を救うことができる者に与えられる称号。レベルアップ必要経験値が百分の一になる。因みにこの称号は天野尊の持つ称号【世界の救世主】の下位互換である。

【恋する乙女】…今現在、異性に対して純粋な恋心を抱いている者に与えられる称号。レベルアップ時、魅力の値が少し上がる。

おまけ


舞「……う〜。神城さん、何話してるんでしょうか……」

翔吾「あれ? 舞先生何やってるんですか」

舞「ひゃあああ!? き、霧島君!?」

翔吾「何ですかコソコソして。あれ、あの部屋って、尊君の……舞先生?」

「い、いや! な、何でもないですよ〜! アハハハ〜」

霧島「??」


4/3 魅力のステータスを改稿

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