ロイド達のピンチ
そうして、数日後、のんびりした時間を満喫していたが、食料だけは買い出しに行かなくてはならない。
なので、相変わらずジンに乗ってイライザの街に向かった。
街に着くと、広場に人だかりが出来ていた。
???
俺は「すいません、通してください。」と言いながら中央へ入っていく。
そして、そこには、傷だらけのサスティナが居た。
「サスティナ!
どうしたんだ!?」
俺は思わず声をかけた。
「エース…っ…!
みんなが…!
天空の剣のみんなが、迷いの森フェレシーのモンスターの巣に入ってしまったの…!
みんな粘っているけど、いつまで持つか…
お願いします!
誰か助けてください!!!」
サスティナはふらつきながら頭を下げる。
しかし…?
「いつも威張ってたくせに…」
「いい気味だぜ。」
「ダサっ!」
誰も天空の剣を助けに行こうとはしない。
しかし、俺は駆け出していた。
ロイドはムカつく!
あのパーティも好きじゃない!
でも、だからと言って、見殺しには出来ない!
俺はイライザから少し離れると、ジンとガンツをケージから出し、ジンに乗った。
「ジン!
迷いの森フェレシーまで!
急ぐんだ!!!」
俺は言う。
『ワカッター!』
ジンはすごいスピードで飛んだ。
そして、迷いの森フェレシーを駆け抜け、ロイド達のそばまで辿り着いた。
ロイド達はかなりの傷を負いながら、必死に応戦している。
だが…
モンスターの数が多すぎる…!
ロイド達が力尽きるのは時間の問題だった…
『ドウスルノ?』
「このまま行ったら俺がテイマーだとバレる!
ジン!
スリープの魔法をロイド達にかけてくれ!」
『ワカッター!
モーストスリープ!』
ジンの魔法がロイド達に向かっていく。
「な、なん…だ…?
急に…眠く……」
ロイド達は眠りに落ちた。
「よし!ガンツ!ジン!
モンスターを殲滅するぞ!」
『ジン、ヤルー!』
『オマカセクダサイ…
データカクニンチュウ…』
2匹は水を得た魚のように戦場に飛び出し、敵を薙ぎ倒していく。
♦︎♦︎♦︎
10分後…
モンスターはジンの炎魔法で燃やし尽くされ、ガンツの鉄拳で跡形もなく握り潰されていた。
「ふぅ…
全く世話の焼ける奴らだな…
ジン、ガンツ、ロイド達をダンジョンの外まで運んでくれ。」
そうして、ダンジョンの外に出ると、一応ポーションを大量にロイド達にかけておいた。
ま、あとは自分達でやってくれ。
そうして、俺たちはその日の買い出しを諦めて深淵の森キラーの家に帰って行った。
♦︎♦︎♦︎
翌日。
今日こそは買い出ししなくては食べるものが無い!
そう思って、またイライザの街に向かった。
また広場に人だかりが出来ている…
なんだ、なんだ…?
昨日といい、今日といい…
俺はまた、輪をかいくぐって広場の中央を覗いた。
すると…!
ロイド達が噴水の縁に立って演説していた。
「俺たちは、ドラゴンテイマーを見た!
彼は俺たちを助けた!
ドラゴンテイマーよ!
この話を聞いていたら、是非名乗り出てくれ!
貴方を俺たちのパーティに温かく迎えいれたい!」
はぁぁ…!?
俺を、パーティに迎え入れる!?
冗談じゃない!
絶対に嫌だぞ!
俺は踵を返して、その件を忘れる事にした。
さぁ、買い出し買い出し。
全くロイド達の脳みそを一度調べてみたいよ。
とんでもない事言い出すな…
そして、買い出しを終えて帰路についた。
帰りにくしゃみが何度か出たけど、きっと気のせいだろう…きっとね。




