ティアとの出会い
そんなある日、俺たちはひっさしぶりにダンジョン攻略に向かった。
別に日々の食費くらいしか掛からないので、そんなに急いではないのだが、流石に深淵の森キラーの家でぼーっとしてるのも飽きてきた。
鈍った身体を動かすのにはちょうどいい。
俺たちは迷いの森フェレシーへ向かった。
とはいえ、フェレシーのモンスターは俺たちの敵では無かった。
大人に成長したオリジンドラゴンのジンが鋭い眼光で睨むと、それだけで逃げていく始末だ。
「おい、ジン、威嚇するなよー。」
『ダッテ~…』
俺たちはそれでも向かってくる割と強いモンスターだけを相手にして森を進んで行った。
『ぐすっ…ふぇ…!』
その時、少女が啜り泣く声がした。
え、少女…?
こんな森の中に…?
俺はジンとガンツにその場で待つように言うと、その少女のもとへ向かった。
『うぇーん…!』
「君…
どうしたの…?」
そこには、超美少女が居た。
奴隷のような白のボロボロのワンピースを着ているが、その美貌は隠しきれていない。
『こ、こ、来ないで!
人間は嫌いよ!』
少女は木の棒を俺に向けて構えた。
「落ち着いて。
俺は君を傷つけない。」
『う、うそよっ!』
『ゴシュジンサマー?』
その時待ってろと言ってたジンとガンツがやってきた。
『えぇぇぇぇぇ!?
オリジンドラゴン!?』
少女はキラキラの目を見開く。
「あぁ、俺の従魔でね、ジンっていうんだ。
よろしくね。
こっちはオリハルコンゴーレムのガンツ。」
『お、オリハルコンゴーレム…!?』
少女は木の棒を落としてうずくまった。
「ジン、回復魔法を!」
そして、俺はリュックサックからバナナとクッキーを取り出して彼女に渡した。
『あ、ありがとう…』
「うん、いいよ。」
彼女はそれを食べながら、経緯を語った。
運悪く人間の罠にはまり、奴隷商に奴隷として売られていたのだ。
そこから逃げ出したのだという。
「良かったら、俺たちの家に来る…?
もちろん君のプライバシーは守るよ!」
『ありがとう、エースさん…』
「エースって呼んでよ。
よろしく、えーと…」
『ティア…』
「そっか、ティア。
えーと、ドラゴンに乗れる?」
『えぇ!』
そして、ジンの背中に乗って家に帰った。
『ここが、エースの家…?』
「うん…
森の中で不便だけれどね…」
『いいえ、エルフは森と共存する種族。
嬉しいわ。』
そう言ってティアは微笑んだ。
家に着くと、彼女に部屋を案内して、お風呂も準備した。
ステータスを見ると、エルフのティアが仲魔になっていた。
『お風呂ありがとう!』
「いいよ、明日洋服を買いに行こうね。」
『ほんとう!?
嬉しいわ!
あ、私料理作るから、少し待っててね!
料理得意なの。』
「へー!
そりゃあ、ありがたいや!」
1時間後、テーブルの上に並んでいたのは、
・森鳥のクリームシチュー
・焼きたてハーブパン
・彩り野菜のサラダ
・果実のコンポート
だった。
まずは、シチューを一口食べる。
森鳥の肉から汁がシチューに溶け出し、牛乳の甘みとマッチしてて、言葉にならないほど美味しい!
「美味しい…
こんなに美味しいのは初めてだ…」
『本当に!?
良かった!』
ティアの顔がパッと明るくなる。
ハーブパンは外はさくさく、中はふわふわで、シチューに浸して食べるとこれまた絶品だった。
そうして、美味しい美味しい夕食はあっという間に過ぎて行った。
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ティア
Lv.24
種族:ハイエルフ
職業:聖導士
HP:780
MP:2850
攻撃:95
防御:120
魔力:420
敏捷:210
器用:185
固有スキル
・精霊の加護
・魔力循環
・森の祝福
習得魔法
・ヒール
・ハイヒール
・キュア
・リカバリー
・ホーリーランス
・ホーリーウォール
・ライトアロー
・プロテクション
状態
・主人公に感謝
・やる気十分
親密度
85/100
成長率
A+
特技
・料理
・掃除
・薬草調合
・裁縫
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