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ユキ
「あ、あの、その……」
スズにとって、ユキから出た言葉は意外なものだった。
「私、飲み物買ってくる。スズはどう?」
「え? あの、真白さん?」
スズはユキを見るが、なぜかユキは、罰が悪そうに顔をそらした。
人形のようにきれいな、色白の肌。
鼻筋は通っており、赤い瞳がうつむき加減のまま、ぼうっと、前を向いている。
カエデの瞳とは対象的に、ぼんやりと電光に照らされた、肩と胸の中間までのきれいな白髪。前髪は、真ん中と横髪に分けられている。長い髪の毛先は、くるんと内側に巻いている。
儚げだが、スズには、どことなく見覚えがあるユキの顔が、スズの瞳に映る。
それは、スズの気のせいかもしれなかった。
「あ、あの——」
自動扉が閉まると、スズは遠慮がちにその扉を見る。なんて言えばいいんだろう……。




