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リリムと贖罪  作者: 霧野うみ
第二戦 ステップを合わせて
98/260

ユキ



 「あ、あの、その……」

 スズにとって、ユキから出た言葉は意外なものだった。

「私、飲み物買ってくる。スズはどう?」

「え? あの、真白さん?」

 スズはユキを見るが、なぜかユキは、罰が悪そうに顔をそらした。

 人形のようにきれいな、色白の肌。

 鼻筋は通っており、赤い瞳がうつむき加減のまま、ぼうっと、前を向いている。

 カエデの瞳とは対象的に、ぼんやりと電光に照らされた、肩と胸の中間までのきれいな白髪。前髪は、真ん中と横髪に分けられている。長い髪の毛先は、くるんと内側に巻いている。

 はかなげだが、スズには、どことなく見覚えがあるユキの顔が、スズの瞳に映る。

 それは、スズの気のせいかもしれなかった。

「あ、あの——」

 自動扉が閉まると、スズは遠慮がちにその扉を見る。なんて言えばいいんだろう……。

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