扉の奥3
この物語は、十三歳(中学生)の橘スズちゃんが、パイロットとしての存在を自問しながら、平和維持組織のノヴァ日本支部の室長の青年や、パイロットたちと協力する話です。
スズはサクラに一報を入れると、彼女は駆けつけてくれた。お礼を言うのもそのままに、彼女は簡単な診察を終えると安堵した。
スズは透明なコップに水を汲んで、サクラに渡した。
「ありがとうございます。スズさん」
「その……大丈夫なんですか?」
サクラはニコッと笑った。
「多分、軽いめまいがしたと思うだけだから大丈夫そうだよ。頭は打ってなさそうだから、よかったね。スズちゃん」
「あ……そうなんですか。でもそれって、久遠さんにはよくあるんですか?」
サクラはあごに手を当てる。
「めまい? ううん、ないけど……」
すぐに彼女は首を振る。
「でも、倒れるのは、たまにあるね」
サクラは、カエデをちらりと見た。
「きっと今回は、体温が上がったせいで、血圧が下がったみたい。お風呂上がりみたいだったから」
彼女は付け加えた。
「そんなに心配しなくていいよ。スズちゃん。大丈夫」
スズを元気づけようと笑ったサクラは、また自動扉から出て行った。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
スズちゃんは、みんなのことを知りたいと思いながら、ほかのみんなは、他人にあまり話せない秘密を持っていたりするので、新米のスズちゃんに話すべきなのどうなのか、そこの調整が難しいんです……。
一方、スズちゃんも、他人には話せない過去がありますので、本人も悩んでおります。
一見、優秀な登場人物でも、実はとても悩んでいたり……など、人間関係の難しさを表せられたらいいな、と思っております。




