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リリムと贖罪  作者: 霧野うみ
第二戦 ステップを合わせて
85/260

作戦開始

 この物語は、十三歳(中学生)の橘スズちゃんが、パイロットとしての存在を自問しながら、平和維持組織のノヴァ日本支部の室長の青年や、パイロットたちと協力する話です。



 カエデは、少しだけ脱線した話を戻す。

「で、私は、何をすればいいのかしら?」

「一生懸命振り付けを覚えるから、私にダンスを教えてほしいんだ。お願い」

 スズは両手を合わせて、カエデに頼む仕草をする。カエデは少し考えてから、サクラに聞く。

「私もやったことはないけど、私でもできるの?」

 サクラは、はい、と首肯した。その表情は穏やかだ。

「七日後までに、できるだけ早く覚えれば平気です。それに、みんな覚えるの早いので大丈夫ですよ」

 黒髪の彼女は、穏やかに呼びかける。

 カエデが、ふとユキを見ると、彼女は、なんだか楽しそうな表情をしている。

 スズもユキに気づく。あれ? 真白さん、なんだか楽しそう? だが、スズは、ほとんど変化しないユキの顔に、楽しそう、という確証が持てなくて困ってしまう。

 サクラは、また人差し指を立て、穏やかに呼びかける。

「じゃあ、スズさんとカエデさんのペアで決定だね」

 スズとカエデは、返事をハモる。

『はい』

 スズがカエデを見れば、彼女は、こくりとうなずく。

 スズは、返事がハモったことにより、少し気まずくなって彼女に苦笑いをするが、サクラは何度もうなずき、よしよし、いい返事、と喜んでいた。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


 スズちゃんは、みんなのことを知りたいと思いながら、ほかのみんなは、他人にあまり話せない秘密を持っていたりするので、新米のスズちゃんに話すべきなのどうなのか、そこの調整が難しいんです……。

 一方、スズちゃんも、他人には話せない過去がありますので、本人も悩んでおります。

 一見、優秀な登場人物でも、実はとても悩んでいたり……など、人間関係の難しさを表せられたらいいな、と思っております。

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