↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リリムと贖罪  作者: 霧野うみ
第二戦 ステップを合わせて
74/260

衝突

 この物語は、十三歳(中学生)の橘スズちゃんが、パイロットとしての存在を自問しながら、平和維持組織のノヴァ日本支部の室長の青年や、パイロットたちと協力する話です。



 スズが、上に広がった大きな影に気づいた。

「ん? え? あれ、2号——」

 そのときには、2号機の黒い巨体が5号機に向かっていた。スズの驚きを隠せない顔と大声が、コックピットに響く。

「わぁああ⁉」

 ユキも、表情には出さなかったが驚いた。

 2号機と5号機が、激しくぶつかり合う。

 2号機の腰の部分を受け止めるようにして5号機は下になり、2号機の左足を絡めるようにして抜けなくなった。

 震度二のような揺れが起こると、2号機のコックピットに座るカエデは、顔をゆがめながら強打した背中に感じる痛みに耐えていた。

『……いったた…………』



 高機能なフィードバック——つまり、思考を返す力の強さは、ウーゼの感覚を全てパイロットに伝える伝達により、ウーゼが物をつかむ感覚や痛みも感じることができる。その力は強ければ強いほど、よいとされている。

 CPOシーピーオーは、パイロットを直接の保護ができる酸素補給も可能な液体ガス、正式には、パイロット接続専用液体酸素だ。

 ただ、空気と同じように循環をしなくてはいけない。

 コックピット後方にあるCPO循環器が稼働を止めてしまうと、肺が酸素不足になり、息が苦しくなったりする。ほかの可能性としては、脳内に充分な酸素がいかなくなり、頭痛と、倦怠けんたい感が襲ってきたりする。

 また、酸素不足が長時間続いてしまうと、パイロットが気絶をしてしまう。

 たとえ、どんなにパイロットが泣き叫ぶ激痛や、我を忘れそうになりそうな激しい感情でも、そのパイロットの状態に合わせた思考を解析し、反映させる。

 そのための、戦闘に特化した服装と、パイロット接続専用液体酸素だ。



 スズは、強く目をつむっていたが、薄目うすめを開ける。

「ねえ、二人とも、大丈夫?」

 すると、カエデから返事が来た。

『ええ……平気よ』

 スズの左隣から、ユキの声も聞こえる。

「私も平気。あなた、けがは?」

 そう言ったユキは、スズのほうを振り向く。スズはそんなユキに戸惑とまどいながら答える。

「うん。平気だよ。大丈夫」

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


 スズちゃんは、みんなのことを知りたいと思いながら、ほかのみんなは、他人にあまり話せない秘密を持っていたりするので、新米のスズちゃんに話すべきなのどうなのか、そこの調整が難しいんです……。

 一方、スズちゃんも、他人には話せない過去がありますので、本人も悩んでおります。

 一見、優秀な登場人物でも、実はとても悩んでいたり……など、人間関係の難しさを表せられたらいいな、と思っております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。