お礼
この物語は、十三歳(中学生)の橘スズちゃんが、パイロットとしての存在を自問しながら、平和維持組織のノヴァ日本支部の室長の青年や、パイロットたちと協力する話です。
医務室の自動扉が開くと、サクラは、パーソナルコンピュータから目を離した。
「スズちゃん。ユキと一緒に来たの?」
「あ、はい。途中で一緒になりました」
「そうなんだ。あ、そうそう。カエデさん、体調がよくなったよ。二人のおかげだね。ありがとうございます」
サクラは普通礼をすると、スズは困っていたがとりあえず会釈をした。
「あ、いえ……よかったです」
「んふふ。もし、ユキを待つなら、近くに自販機で何か買ったらどうかな? この検査、十五分くらい時間がかかるんだよね」
私は大丈夫だけど、真白さんはどうなのかな? 私は部屋に戻ろうかな。スズはユキをうかがった。
「あ、いえ。でも、途中までって約束で。それに、部屋に戻らないと」
「わかったよ。それと、ユキのこと、ありがとう」
サクラはユキを中へと誘導するが、スズはそれを止める。
「あの」
サクラは、ユキに向けていた顔をスズへと向ける。
「ん?」
「さっきは、ありがとうございました。それに、ウーゼの話も。その……まだよくわからないんですけど、ありがとうございます」
サクラはふっと微笑む。
「ううん、気にしないでいいよ」
「あの、じゃあ……失礼します」
スズは、ユキが一瞥して振り向くのを見た。
再び、医務室の自動扉が閉まる。
検査か……。どこか具合でも悪いのかな? そういえば、真白さん、学校休んでたときあったな。まあ、私もあるけど……。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
スズちゃんは、みんなのことを知りたいと思いながら、ほかのみんなは、他人にあまり話せない秘密を持っていたりするので、新米のスズちゃんに話すべきなのどうなのか、そこの調整が難しいんです……。
一方、スズちゃんも、他人には話せない過去がありますので、本人も悩んでおります。
一見、優秀な登場人物でも、実はとても悩んでいたり……など、人間関係の難しさを表せられたらいいな、と思っております。




