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リリムと贖罪  作者: 霧野うみ
第三戦 他人との距離
195/260

お礼

 この物語は、十三歳(中学生)の橘スズちゃんが、パイロットとしての存在を自問しながら、平和維持組織のノヴァ日本支部の室長の青年や、パイロットたちと協力する話です。



 医務室の自動扉が開くと、サクラは、パーソナルコンピュータから目を離した。

「スズちゃん。ユキと一緒に来たの?」

「あ、はい。途中で一緒になりました」

「そうなんだ。あ、そうそう。カエデさん、体調がよくなったよ。二人のおかげだね。ありがとうございます」

 サクラは普通礼をすると、スズは困っていたがとりあえず会釈をした。

「あ、いえ……よかったです」

「んふふ。もし、ユキを待つなら、近くに自販機で何か買ったらどうかな? この検査、十五分くらい時間がかかるんだよね」

 私は大丈夫だけど、真白さんはどうなのかな? 私は部屋に戻ろうかな。スズはユキをうかがった。

「あ、いえ。でも、途中までって約束で。それに、部屋に戻らないと」

「わかったよ。それと、ユキのこと、ありがとう」

 サクラはユキを中へと誘導するが、スズはそれを止める。

「あの」

 サクラは、ユキに向けていた顔をスズへと向ける。

「ん?」

「さっきは、ありがとうございました。それに、ウーゼの話も。その……まだよくわからないんですけど、ありがとうございます」

 サクラはふっと微笑(ほほえ)む。

「ううん、気にしないでいいよ」

「あの、じゃあ……失礼します」

 スズは、ユキが一瞥(いちべつ)して振り向くのを見た。

 再び、医務室の自動扉が閉まる。

 検査か……。どこか具合でも悪いのかな? そういえば、真白さん、学校休んでたときあったな。まあ、私もあるけど……。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


 スズちゃんは、みんなのことを知りたいと思いながら、ほかのみんなは、他人にあまり話せない秘密を持っていたりするので、新米のスズちゃんに話すべきなのどうなのか、そこの調整が難しいんです……。

 一方、スズちゃんも、他人には話せない過去がありますので、本人も悩んでおります。

 一見、優秀な登場人物でも、実はとても悩んでいたり……など、人間関係の難しさを表せられたらいいな、と思っております。

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