嫌な記憶
この物語は、十三歳(中学生)の橘スズちゃんが、パイロットとしての存在を自問しながら、平和維持組織のノヴァ日本支部の室長の青年や、パイロットたちと協力する話です。
スズは、暗闇で、誰かの声を聞いた気がした。だが、すぐに、凄まじい警報が周囲に響き渡る。
『緊急事態発生。繰り返す。緊急事態発生』
少年の声が、大声で周囲に避難を呼びかける。
『総員緊急避難! 繰り返す! 総員緊急避難! ウーゼの近くにいる職員および、研究員はすぐに全員離れろ‼』
最後の声はかすれて、マイクが壊れそうになったみたいだが、そんなこともお構いなしだった。再び、警告音が鳴り響くと、警報アナウンスが周囲に響く。
『緊急停止システム発動。繰り返す。緊急停止システム発動』
スズの目に見える周囲には、割れた窓ガラスの破片が散らばり、赤い体液で、鉄のような匂いが彼女の鼻についた。
これは、夢……だよね? もしかして、あのときに戻った? ううん。そんなはず、そんなはずは——。
少しの気持ち悪さと、だんだん浅くなる呼吸。
ひどい頭痛、生気がない彼女の虚ろな目。
ぐるぐると、彼女の頭を支配をするようなめまい。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
スズちゃんは、みんなのことを知りたいと思いながら、ほかのみんなは、他人にあまり話せない秘密を持っていたりするので、新米のスズちゃんに話すべきなのどうなのか、そこの調整が難しいんです……。
一方、スズちゃんも、他人には話せない過去がありますので、本人も悩んでおります。
一見、優秀な登場人物でも、実はとても悩んでいたり……など、人間関係の難しさを表せられたらいいな、と思っております。




