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リリムと贖罪  作者: 霧野うみ
第三戦 他人との距離
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一緒に住もうよ3

 この物語は、十三歳(中学生)の橘スズちゃんが、パイロットとしての存在を自問しながら、平和維持組織のノヴァ日本支部の室長の青年や、パイロットたちと協力する話です。



 携帯電話が突如(とつじょ)鳴ると、サクラは自動扉に向かった。

「じゃあ、私はもう行くね。何か足りないものがあれば携帯で言って。これ、ユキの私物が入っているダンボールだよ」

 ユキはサクラからダンボールを受け取って、こくりとうなずく。

「少し重いから、気をつけてね」

「わかった」

 彼女が二人に、小さく手を振る。

「じゃあ、またあとで。スズちゃん、ユキさん」

 ガチャッと、玄関の扉が閉まる。

「仲よくか……うまくできるのかな?」

 スズは首を捻(ひね)った。

「カエデは、私のことが嫌い」

 真白さんは、嫌われているんじゃないよ 

 スズは、軽く唇を噛む。

「そうかな? でも、私のほうが苦手じゃないかな?」

「どうして?」

 彼女はユキに急に問われて困ったが、自分の思いのままに答える。

「わからないけど、避けられてる気がする……」

 スズは、あることを脳裏(のうり)に思い出していた。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


 スズちゃんは、みんなのことを知りたいと思いながら、ほかのみんなは、他人にあまり話せない秘密を持っていたりするので、新米のスズちゃんに話すべきなのどうなのか、そこの調整が難しいんです……。

 一方、スズちゃんも、他人には話せない過去がありますので、本人も悩んでおります。

 一見、優秀な登場人物でも、実はとても悩んでいたり……など、人間関係の難しさを表せられたらいいな、と思っております。

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