↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リリムと贖罪  作者: 霧野うみ
第三戦 他人との距離
160/261

〝計画〟に巻き込めない

 この物語は、十三歳(中学生)の橘スズちゃんが、パイロットとしての存在を自問しながら、平和維持組織のノヴァ日本支部の室長の青年や、パイロットたちと協力する話です。



 彼女たちは、サクラから説明を聞いたが——隣同士に座ったスズとカエデの驚いた声がそろって響く。

『え?』

 ユキは、スズの真正面の席に座っていた。そして、スズとカエデの驚いている二人を無言で見ていた。

彼女は、会話には参加をしなかった。ユキは冷たいお茶をすすり、そのひんやりとした美味しさに少し驚いていたみたいだ。彼女は、無言でお茶をすすっている。

「私も住むんですか? 二人と一緒に?」

「なぜ私が? それにユキも、一緒に住まないといけないの?」

 スズが言い、カエデは、わからないという表情をしながら腕を組んでいる。また、彼女は少し不安そうな表情だ。

 サクラは、両手で持っていたダンボールをテーブルのそばに下ろして椅子(いす)に座り、カエデを諭す。

「ねえ、カエデさん。慣れないという気持ちはわかかるんだけど、これもスズちゃんたちとの仲を深めるためなんだよ。それに単純に、楽しそうじゃん? ね?」

「いえ、ね? と言われても……でも、私にその必要はないわ。私とユキに、生活する計画なんて含まれていなかったものね」

 サクラは、少し不安げな顔になる。

 スズは、あれ、と思う。

「けどさ——」

 カエデはサクラの言葉を(さえぎ)って言う。

「誘いは本当に嬉しかったわ」

「待ってよ。カエデさん」

 サクラの制止も聞かず、カエデは、ガタッと席から立ち上がり、玄関へと向かった。

「スズ、カバンありがとう。じゃあ、また」

 玄関まで彼女を追いかけてきたサクラは、やはり不安そうにカエデに問う。

「お願いだから、少し考えてみない?」

「ごめんなさい。サクラ。あなたの言うこともわかるわ。でも……スズは、〝計画〟に巻き込めないの」

 彼女が玄関の扉を閉めるまで、スズは彼女を目で追った。何か言えばよかったかな……? だが、彼女は、なぜだか言えなかった。行っちゃった……。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


 スズちゃんは、みんなのことを知りたいと思いながら、ほかのみんなは、他人にあまり話せない秘密を持っていたりするので、新米のスズちゃんに話すべきなのどうなのか、そこの調整が難しいんです……。

 一方、スズちゃんも、他人には話せない過去がありますので、本人も悩んでおります。

 一見、優秀な登場人物でも、実はとても悩んでいたり……など、人間関係の難しさを表せられたらいいな、と思っております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。