ポニーテール
この物語は、十三歳(中学生)の橘スズちゃんが、パイロットとしての存在を自問しながら、平和維持組織のノヴァ日本支部の室長の青年や、パイロットたちと協力する話です。
とりあえず、じゃんけんに負けたスズは、ポニーテールにユキの髪を縛ろうと考えた。
さらさらな白髪を、さらに、くしで整えながら髪ゴムでくくる。
「このくしは、シノから借りたくしとまた違う形をしてる」
「うん。シノのは、木のくしに花柄に彫ってあってきれいだったね。でも、こっちのくしは梳きやすいって人気らしいよ」
その出来上がりを見た二人は、喜んだり、感心したりと、色々な反応をしてくれた。サクラは微笑ましそうに褒める。
「二人とも似合ってるじゃん。ユキ、とてもすてきだよ」
カエデも彼女に応えて、首肯する。
「ええ。そうね」
そう言ったカエデだったが、ふいっと顔をそらした。
スズはホッとしていたが、縛り方が上手、や、丁寧、などで、いつの間にか女性陣の注目の的になっていた。
彼女たちの対応をするのは大変だった。
ユキも、自分の髪が変化しているので、心なしかなんだか嬉しそうに見える。
サクラが気を使ってくれたのか、あとは私がやります、と言われるまで、さほど時間はかからなかった。
それから、サクラはテーブルを布巾で軽く拭き、マグカップを用意をし、それに冷たいお茶を次々と入れる。
サクラがカエデに尋ねる。
「カエデさんは水でいいの?」
「ええ。いいわ」
スズは会釈をして目の前に置かれたお茶を、カエデは水をすする。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
スズちゃんは、みんなのことを知りたいと思いながら、ほかのみんなは、他人にあまり話せない秘密を持っていたりするので、新米のスズちゃんに話すべきなのどうなのか、そこの調整が難しいんです……。
一方、スズちゃんも、他人には話せない過去がありますので、本人も悩んでおります。
一見、優秀な登場人物でも、実はとても悩んでいたり……など、人間関係の難しさを表せられたらいいな、と思っております。




