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リリムと贖罪  作者: 霧野うみ
第三戦 他人との距離
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ポニーテール

 この物語は、十三歳(中学生)の橘スズちゃんが、パイロットとしての存在を自問しながら、平和維持組織のノヴァ日本支部の室長の青年や、パイロットたちと協力する話です。



 とりあえず、じゃんけんに負けたスズは、ポニーテールにユキの髪を縛ろうと考えた。

 さらさらな白髪を、さらに、くしで整えながら髪ゴムでくくる。

「このくしは、シノから借りたくしとまた違う形をしてる」

「うん。シノのは、木のくしに花柄に()ってあってきれいだったね。でも、こっちのくしは()きやすいって人気らしいよ」

 その出来上がりを見た二人は、喜んだり、感心したりと、色々な反応をしてくれた。サクラは微笑(ほほえ)ましそうに褒める。

「二人とも似合ってるじゃん。ユキ、とてもすてきだよ」

 カエデも彼女に応えて、首肯する。

「ええ。そうね」

 そう言ったカエデだったが、ふいっと顔をそらした。

 スズはホッとしていたが、縛り方が上手、や、丁寧、などで、いつの間にか女性陣の注目の的になっていた。

 彼女たちの対応をするのは大変だった。

 ユキも、自分の髪が変化しているので、心なしかなんだか嬉しそうに見える。

 サクラが気を使ってくれたのか、あとは私がやります、と言われるまで、さほど時間はかからなかった。

 それから、サクラはテーブルを布巾(ふきん)で軽く拭き、マグカップを用意をし、それに冷たいお茶を次々と入れる。

 サクラがカエデに尋ねる。

「カエデさんは水でいいの?」

「ええ。いいわ」

 スズは会釈(えしゃく)をして目の前に置かれたお茶を、カエデは水をすする。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


 スズちゃんは、みんなのことを知りたいと思いながら、ほかのみんなは、他人にあまり話せない秘密を持っていたりするので、新米のスズちゃんに話すべきなのどうなのか、そこの調整が難しいんです……。

 一方、スズちゃんも、他人には話せない過去がありますので、本人も悩んでおります。

 一見、優秀な登場人物でも、実はとても悩んでいたり……など、人間関係の難しさを表せられたらいいな、と思っております。

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