↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リリムと贖罪  作者: 霧野うみ
第三戦 他人との距離
157/261

じゃんけん大会

 この物語は、十三歳(中学生)の橘スズちゃんが、パイロットとしての存在を自問しながら、平和維持組織のノヴァ日本支部の室長の青年や、パイロットたちと協力する話です。



 ようやく、後ろで何かが起きていると感じて、スズたちがユキに振り返る。サクラが心配をしながら、彼女の髪につく、しだれ桜のようなガムテープを慌てながら気にしていた。

「痛そう……ねえ、大丈夫?」

 ガムテープが、気づかぬうちにユキの髪についていたみたいだった。

 さすがに、ユキは、ガムテープを剥がすときは痛そうに少しだけ顔をしかめる。彼女は、抜けた数十本の自分の髪がついたガムテープをじっと見た。

 スズが言う。

「真白さん。平気?」

 ユキは、こくりとうなずいた。だが、いつもより元気がなさそうに顔をうつむかせる。

 サクラが、髪の毛をくくる黒色の髪を縛るゴムを持ってくると、ユキに手渡す。

 ユキは尋ねる。

「それは何に使うの?」

「この髪ゴムで、ユキの髪を結ぼうかなって。さっきみたいになったら痛いかなって思ったんだよねー」

「うん」

 サクラが考案したユキの髪を縛るためのじゃんけん大会がなぜか(おこな)われ、四人の中で真っ先にチョキを出して負けたスズが、ユキの髪を縛ることになった。

 スズは(いま)だにおさげ髪だ。髪はまだ、二束に増えている。

 なぜ、髪をほどかないかというと、ユキに縛ってもらったのに、ほどくのはなんだかもったいない、と、彼女は思っているからだ。それに、他人に自分の髪を縛ってもらう行為が単純に嬉しかったのだ。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


 スズちゃんは、みんなのことを知りたいと思いながら、ほかのみんなは、他人にあまり話せない秘密を持っていたりするので、新米のスズちゃんに話すべきなのどうなのか、そこの調整が難しいんです……。

 一方、スズちゃんも、他人には話せない過去がありますので、本人も悩んでおります。

 一見、優秀な登場人物でも、実はとても悩んでいたり……など、人間関係の難しさを表せられたらいいな、と思っております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。