↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リリムと贖罪  作者: 霧野うみ
第三戦 他人との距離
151/260

羞恥

 この物語は、十三歳(中学生)の橘スズちゃんが、パイロットとしての存在を自問しながら、平和維持組織のノヴァ日本支部の室長の青年や、パイロットたちと協力する話です。



 女子生徒たちは、あはは、と笑う。

「ねえ? スズちゃんのところは、誰か来るの?」

「あ、私とユキはサクラさん――知り合いのお姉さんが来てくれるから平気だよ」

「あれ? お母さんは?」

「あ……えっと、私いないから」

 スズはそう言って顔を伏せたが、また顔を上げた。

「でも、もう二年も前のことだし、大丈夫だよ。平気だから。ごめん、私、先帰るね?」

「あ、真白さんは……」

 女子生徒から言われるが、スズは早口で答える。

「多分、先に帰ったんだと思う。私、久遠さんと帰るから」

 ユキと帰るのも楽しいが、たまには違う友人と帰りたかったスズは生徒玄関を出て、足早に向かう。『滝海高等学校』の近くに向かった。正門に着くと、スズは早速、自分より年上の女子高校生に声をかけられた。

「わっ、かわいい。ねえ君、中学生?」

「あ、はい。まあ……。あの、お姉さん、久遠さん知ってますか?」

「久遠さん? さあ? ごめんね。同じクラスじゃないから、私わかんないや」

「そうですか。ありがとうだざいます」

 スズが会釈をすると、彼女はにっこりと笑った。

「ねえねえ、暇ならさ、ちょっと付き合ってよ」

「はあ……あ、すみません。電話しますね」

「どうぞどうぞー」

 スズは、日本支部から支給されているスマートフォン型の携帯電話を操り、目的の番号を探し当てる。

『スズ。何があったの?』

「あ、久遠さん。今どこ?」

『本屋よ。あなたは?』

「あの……一緒に帰ってもいい?」

『いいわ。でも、ユキは?』

「え? ユキ帰ったんじゃないの?」

『さっき電話したんだけど、〝スズがいないから一人で帰った〟って言ってたわ』

「あ……」

 スズは、すぐに自分の己の行動を恥じた。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


 スズちゃんは、みんなのことを知りたいと思いながら、ほかのみんなは、他人にあまり話せない秘密を持っていたりするので、新米のスズちゃんに話すべきなのどうなのか、そこの調整が難しいんです……。

 一方、スズちゃんも、他人には話せない過去がありますので、本人も悩んでおります。

 一見、優秀な登場人物でも、実はとても悩んでいたり……など、人間関係の難しさを表せられたらいいな、と思っております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。