水筒
この物語は、十三歳(中学生)の橘スズちゃんが、パイロットとしての存在を自問しながら、平和維持組織のノヴァ日本支部の室長の青年や、パイロットたちと協力する話です。
ユキは、スズから返された水筒に口を付ける。
「ちょっ⁉ 待って待って、真白さん!」
全員が〝どうした? 〟と、一斉にスズを見る。体育担当の教師までもが、彼女を心配する。
スズは、人差し指を水筒に向ける。
「それ……」
「これ?」
ユキはその水筒を、片手で少し持ち上げると、彼女は、再びスズに近づく。
「スズ、喉乾いたの? これ飲む?」
彼女は少し躊躇して、胸の前で両手を振る。
「いや——」
だが、うだるような暑さは、彼女の剥き出しの健康的な肌を焼いたので、飲むことを承諾した。
「ありがとう。真白さん」
スズはみんなの視線を避けるように体ごと移動して、水筒に口を付けた。
彼女はその授業中、なんだか気まずかった。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
スズちゃんは、みんなのことを知りたいと思いながら、ほかのみんなは、他人にあまり話せない秘密を持っていたりするので、新米のスズちゃんに話すべきなのどうなのか、そこの調整が難しいんです……。
一方、スズちゃんも、他人には話せない過去がありますので、本人も悩んでおります。
一見、優秀な登場人物でも、実はとても悩んでいたり……など、人間関係の難しさを表せられたらいいな、と思っております。




