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リリムと贖罪  作者: 霧野うみ
第二戦 ステップを合わせて
130/260

スズの鼻歌

 この物語は、十三歳(中学生)の橘スズちゃんが、パイロットとしての存在を自問しながら、平和維持組織のノヴァ日本支部の室長の青年や、パイロットたちと協力する話です。



「あの、途中の、にゃにゃにゃ、って何?」

「あ、ごめん。聞こえてた? 恥ずかしいな……」

 スズはうなじに手を当てる。

「たまに忘れると、こうやって言うんだよね」

 カエデは口角だけを上げた。

「あ。笑った。久遠さん、かわいいね」

「かわ……?」

 カエデは(まばた)きをした。

「あなた、またそんなこと言ってるの?」

 スズは、ふふっ、とぎこちなく笑って、握った拳を口元に当てる。

「久遠さん。ゆっくり休んでね」

 彼女はまた読書に戻った。また小さな声で鼻歌を歌っている。

 不規則な彼女の鼻歌の感覚が、カエデには妙に心地よかった。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


 スズちゃんは、みんなのことを知りたいと思いながら、ほかのみんなは、他人にあまり話せない秘密を持っていたりするので、新米のスズちゃんに話すべきなのどうなのか、そこの調整が難しいんです……。

 一方、スズちゃんも、他人には話せない過去がありますので、本人も悩んでおります。

 一見、優秀な登場人物でも、実はとても悩んでいたり……など、人間関係の難しさを表せられたらいいな、と思っております。

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