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スズの鼻歌
この物語は、十三歳(中学生)の橘スズちゃんが、パイロットとしての存在を自問しながら、平和維持組織のノヴァ日本支部の室長の青年や、パイロットたちと協力する話です。
「あの、途中の、にゃにゃにゃ、って何?」
「あ、ごめん。聞こえてた? 恥ずかしいな……」
スズはうなじに手を当てる。
「たまに忘れると、こうやって言うんだよね」
カエデは口角だけを上げた。
「あ。笑った。久遠さん、かわいいね」
「かわ……?」
カエデは瞬きをした。
「あなた、またそんなこと言ってるの?」
スズは、ふふっ、とぎこちなく笑って、握った拳を口元に当てる。
「久遠さん。ゆっくり休んでね」
彼女はまた読書に戻った。また小さな声で鼻歌を歌っている。
不規則な彼女の鼻歌の感覚が、カエデには妙に心地よかった。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
スズちゃんは、みんなのことを知りたいと思いながら、ほかのみんなは、他人にあまり話せない秘密を持っていたりするので、新米のスズちゃんに話すべきなのどうなのか、そこの調整が難しいんです……。
一方、スズちゃんも、他人には話せない過去がありますので、本人も悩んでおります。
一見、優秀な登場人物でも、実はとても悩んでいたり……など、人間関係の難しさを表せられたらいいな、と思っております。




