護りたい理由
この物語は、十三歳(中学生)の橘スズちゃんが、パイロットとしての存在を自問しながら、平和維持組織のノヴァ日本支部の室長の青年や、パイロットたちと協力する話です。
スズの体温がやけに温かく、あのときにひどく似ていた。
カエデが〝実験〟の際に出会った、幼い女児だ。
その容姿は、橘ナギサを思わせた。ナギサは、カエデがお世話になった、元ウーゼ開発研究責任者なのだ。
だが、床で震える彼女は、その主任に似ていたが、顔を上げた一瞬、なぜか橘ソウマに似ている、と思った。ソウマは、ノヴァ日本支部の元司令だ。
その後、彼女が二人の娘だと知ったとき、カエデは腑に落ちたのだった。だから、カエデは、スズを出会った最初から知っていた。そして、彼女を護ろうとするのだ。
スズにとっては初対面だ。しかし、カエデにとっては、彼女と二回目の出会いだ。
ナギサからスズを託された——その願いもある。
しかし、カエデがスズを護りたい理由は、ほかにある。
あの日——つまり、〝実験〟の日、スズは平穏な日常の運命を全て変えられた。カエデはナギサからだけではなく、幼いスズに託された。スズは自分から、カエデを受け入れてくれたのだ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
スズちゃんは、みんなのことを知りたいと思いながら、ほかのみんなは、他人にあまり話せない秘密を持っていたりするので、新米のスズちゃんに話すべきなのどうなのか、そこの調整が難しいんです……。
一方、スズちゃんも、他人には話せない過去がありますので、本人も悩んでおります。
一見、優秀な登場人物でも、実はとても悩んでいたり……など、人間関係の難しさを表せられたらいいな、と思っております。




