表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
竜化世界で竜を狩る 〜天使と悪魔と死霊を添えて〜  作者: 天眼鏡


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

403/404

無色変異種

 ──〝無色変異種クリプシス〟。


 それは先述通り7種の突然変異種ミュータントが一角に属する竜化生物であり、白色変異種アルビノ黒色変異種メラニズムには及ばずとも増殖変異種アマルガムよりは強い上、()()()()()()()をも持って生まれる異分子。


 ……その名から凡その想像はつくかもしれないが。


 かの存在は生まれつき──……全身が〝透明〟なのだ。


 迷宮を護る者(メイズガーダー)相当の巨躯を持って生まれたとしても、その肉体は決して肉眼で捉える事はできず、そればかりか技能スキル魔術スペルを用いたとしてもボンヤリとしか捉えられないという。


 それこそ天使や悪魔、死霊の目にも明瞭に映らぬほどに。


 しかし、その無色透明な生物を捕捉するすべが1つある。


「精霊にはハッキリと見えてるんだったね、無色変異種クリプシスが」


「そーそー! だからアタシの出番ってワケ!」


 そう、精霊だけはその姿を明瞭に捉える事ができるのだ。


 そして先述通り、この国には竜化生物自体の棲息数が他国とは比較にならないほど少なく、その影響で竜狩人ドラゴンハンターの数も少なく実力も劣ると来ている以上、本来ならば管轄外である筈の首狩人バウンティハンターの1人、【盲目の偶像(メカクレアイドル)】に白羽の矢が立つのはもはや必然だったのだろうと、ユニはそう確信していた。


 ……まぁ、それはさておき。


「あぁそういえば……ねぇ、ポッピー」


「なぁに?」


 ユニは、ある1つの疑念を抱えていて。


 その疑念を抱くに至った原因となる言葉を紡いだ張本人たるポッピーに対し、それを解消する為の疑問を投げかける。


「私があの迷宮に入っちゃいけない理由って何?」


「へっ? ど、どうしてそんな事……」


 曰く、『攻略拒否の理由を述べよ』──と。


 ポッピーが動じてしまうのも無理はない。


 そんな事、彼女は一言も口にしていないからだ。


 しかし、ユニの目と耳は確かに感じ取っていた。


『それはこっちの台詞だよぉ!』


 他国を拠点としている筈なのに──というユニを知る者なら抱いて当然の純粋な疑問も、ユニにはこう聞こえていた。


『どうしてここに居るの!? よりにもよって今……!』


 ……と。


「んうぅ……っ、はぁ……しょうがないか……」


 もちろん単なる思い込みかもしれないが、それにしては辻褄が合いすぎており、この疑念が解消されるまで絶対引かないという意思を感じたポッピーは観念したように息をつき。


「入っちゃいけないって事はないんだよ? アタシにそんな権限ないし。 ただね? ()()()()()()()()()()っていうか……」


「今は? 討伐以外で、あの迷宮に用事でも?」


 拒絶というよりは『遠慮してほしい』、或いは『譲ってほしい』という随分と下手に出る形の懇願をする彼女に、もしやと思ったユニは討伐以外にやる事があるのかと更に問う。


 少なくとも今は突然変異種ミュータントの討伐以外に興味がないユニとしては、そこに別の目的を持つ誰かが居て、それがユニも認める強者であるならば配慮してやるのも吝かではなかったようだが、どうやらそれも違うらしく『うーん』と唸った後。


「まぁ、結局は討伐が目的なんだけど──」











「──その様子を、()()するんだよね。 アタシが()()で」


「……撮影?」


 何ともふわっとした解答にユニが首をかしげる一方。


(テクトリカがよくやってるアレの事、よね?)


 アシュタルテは同業者の行いから答えに辿り着いていた。


 動画か映画、或いはその両方を撮影するのだろうと。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ